先日、フランス・パリのノートルダム大聖堂で発生した火災によって焼失した「尖塔(せんとう)」が、ディズニーのアニメ映画『ノートルダムの鐘』の名シーンに登場していたことがわかった。(フロントロウ編集部)

主人公カジモドが「尖塔」によじ登るシーン

 仏現地時間4月15日、フランス・パリの中心部を流れるセーヌ川の中州、シテ島にあるノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生。建物が全焼する最悪の事態は免れたが、尖塔と屋根が焼失するなど多大な損失を被った。

画像: 焼失する直前に撮られた尖塔の最後の姿。先端まで炎が上がっているのがわかる。

焼失する直前に撮られた尖塔の最後の姿。先端まで炎が上がっているのがわかる。

 じつは、この火災で焼失した「尖塔(せんとう)」が、1996年に公開されたディズニーのアニメ映画『ノートルダムの鐘』の名シーンに登場するのをご存じだろうか?

 外に出ることを許されず、ひとり孤独な日々を送っていた容姿は醜いが心優しい主人公のカジモドが、美しい踊り子のエスメラルダに出会ったことで、人生が変わっていく様を描いた本作は、タイトルに名前が入っている通り、ノートルダム大聖堂が舞台。

画像: ディズニー映画『ノートルダムの鐘』に出てくる、ノートルダム大聖堂の姿。 Photo:ニュースコム

ディズニー映画『ノートルダムの鐘』に出てくる、ノートルダム大聖堂の姿。
Photo:ニュースコム

 例の「尖塔」は、外の世界を夢見るカジモドが名曲「僕の願い(Out There)」を歌いながら、ノートルダム大聖堂の屋根の上などを駆け回る名シーンに登場する。

画像: 今回の火災で焼失してしまった尖塔によじ登るカジモド。 Photo:ニュースコム

今回の火災で焼失してしまった尖塔によじ登るカジモド。
Photo:ニュースコム

 ちなみに、『ノートルダムの鐘』にはラストに大聖堂が炎に包まれるシーンが出てくるため、今回の火災と重ね合わせる人も多く、一部のファンから「しばらく『ノートルダムの鐘』は悲しくて見れない」といった声が上がっている。

 火災発生から一夜明けて徐々に被害の全容が明らかになり、出火元が屋根裏であったことなどが判明。フランスきっての大富豪たちから再建費用としてすでに300億円以上の寄付金が集まるなど、国をあげて復活に向けたプロジェクトが始動しているが、再建には数年かかる見通しで、識者によっては10年以上要するという声もある。(フロントロウ編集部)

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