Photo:ゲッティイメージズ,スプラッシュ/アフロ,Twitter, Instagram
 ジャスティン・ビーバーが亡くなったばかりの人気ラッパーをテレビ放送中に嘲笑した女性ニュースキャスターに対して嫌悪感を露わに。彼女の解雇を訴える動きに賛同した。(フロントロウ編集部)

女性キャスターが番組内で「故人を嘲笑」

 ジャスティン・ビーバーがSNSを通じて、めずらしく、ある人物に対する嫌悪感を爆発させた。

 ジャスティンが怒りの感情を露わにしたのは、ドナルド・トランプ大統領擁護派が多いことで知られる米FOXニュースのキャスターを務めるローラ・イングラム。

 先週金曜日、自身の冠コーナー「The Ingraham Angle(ジ・イングラム・アングル)」内で同日に追悼式が行なわれたばかりのラッパーの故ニプシー・ハッスルの死について取り上げたローラは、「彼の告別式には何千人もの人々が通りに列を作りました」と告げると、ニプシーが以前制作に参加した反トランプ曲「FDT(Fuck Donald Trump /ファック・ドナルド・トランプ)」の一部を「彼が最近リリースした曲」として紹介し、「とてもクリエイティブな反復メロディーですね」と笑いながら皮肉っぽくチクリ。

 これにゲスト出演者のジャーナリストが「とてもキャッチーですしね」と便乗すると、さらに、「こんなコーラスがただ何度も繰り返されるんです。これって今、アフリカ系アメリカ人の失業率が史上最も低くなっていることと関係があるんでしょうか? 」と、あたかもトランプ政権のおかげで黒人コミュニティの景気が好調に推移しているかのような悪趣味なジョークを交えたコメントを発した。

 ローラがニプシーの“最新リリース曲”として紹介した「FDT」は、最近リリースされたものではなく、ニプシーが2016年にラッパーのYG(ワイジー)の楽曲にコラボ相手として参加したもの。番組内で流された一節にはYGの歌唱部分しか収められていなかったうえ、映像もYGのみが映ったものだったことから、ローラが「故人であるニプシーがどんな人物かも知らずに、ただ過去に反トランプ曲の制作に参加したことがあるという理由だけで、意地悪く嘲笑した」とヒップホップファンたちから番組に大量の苦情が寄せられた。


ラッパー仲間が激怒の抗議

 米現地時間の3月31日、自身が運営するアパレルブランド「マラソン・クロージング・カンパニー(MarathonClothing Company)」の店先で何者かに銃撃され、33歳という若さでこの世を去ったグラミー賞ノミネート経験もあるニプシー。

 ギャングが多く住むロサンゼルス南部の治安の悪い地域クレンショーで育った彼は、自身もギャングとのつながりを持ちながらもアクティビストとして地域の人々の生活の改善などに尽力してきた。

画像: ラッパーのニプシー・ハッスル。

ラッパーのニプシー・ハッスル。

 たくさんの人々から慕われているニプシーの突然の死には、たくさんのアーティスト仲間たちも悲しみの反応を見せていた。

 そんな最中に放たれたローラの心無いジョークに対し、「#FireLauraIngham(ローラ・イングラムを解雇せよ)」というハッシュタグが誕生。彼女の番組からの追放を訴える声が噴出しているほか、署名運動も行われている。

 生前のニプシーと交流があったラッパーのザ・ゲームは、インスタグラムを通じて「FOXニュースは明日までに侮蔑的なこの女を解雇しろ」、「アフリカ系アメリカ人の文化を馬鹿にするのはこれ以上許さない」などと激怒のメッセージを投稿。これに大御所ラッパーのスヌープ・ドッグも「同意だ」とコメントしたことを受けて、ローラへのバッシングはますます激化している。

 ジャスティンはこれに賛同する形で、ローラ宛てにインスタグラムでこうコメント。

「ローラ・イングラム。あんたが全米放送のテレビ番組内でした事はこの上なく不快だ。相手が誰だろうと関係なく、どうして亡くなった人を嘲笑うなんてことができるんだ。あるコミュニティにおける支柱のような存在で、人々のために善い行いをしてきた人物を侮辱するなんて信じられない。愛する人を失った家族の気持ちを思いやることができないのか? しかも全国放送の番組で馬鹿にするなんて。あんたはクビになるべきだ。以上」

 さらにジャスティンは、文章の最後に「#SpreadAwareness(認識を広めよう)」とハッシュタグを添えて、フォロワーたちにもローラのボイコットに参加するよう呼びかけていた。

 大炎上中のローラは、2018年にも、生徒・職員17人が死亡した銃乱射事件が発生したフロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の男子生徒が願書を提出した大学4校で不合格となったことをツイッター上で揶揄し批判の的に。同件については、番組のスポンサーが下りると言い出したことを受けて渋々謝罪していた。(フロントロウ編集部)

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