マイリストに追加したい『サムワン・グレート~輝く人に~』
ドラマ『ジェーン・ザ・ヴァージン』のジーナ・ロドリゲス、映画『ピッチ・パーフェクト』のブリタニー・スノウ、ドラマ『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』のディワンダ・ワイズの3人が主演を務める映画『サムワン・グレート~輝く人に~』。
ニューヨークに暮らす、もうすぐ30代になる3人の女性の恋愛と友情を描いた同作は、ラブコメ映画に定評があるNetflixから配信されているオリジナル作品。
ジーナ演じるジェニーが音楽ライターという夢の職業を手にしたのだが、職場があるのはサンフランシスコ。大陸の反対側に引っ越すことが決まったことがきっかけで9年間交際していた彼氏と別れることになる。
大失恋に心底落ち込むジーナを、ブリタニー演じるブレアとディワンダ演じるエリーンという2人の女友達が元気づけようと奮闘する過程で、それぞれが人生を見つめ直し、転機を迎えるというストーリー。
恋愛、失恋、友情、そしてキャリア…、現代女性の生き方をリアルに表現した同作は、必ずしも報われることのない恋愛の乗り越え方や、こんな友達ほしい!と思える友情が描かれる。これまでのラブコメ映画にはありそうでなかった展開に、「こんな映画見たかった!」といった声が殺到。
ガールパワーに溢れたサントラが話題
そんな映画『サムワン・グレート~輝く人に~』を盛り上げているのが、注目アーティストを起用したサウンドトラック。
最初に流れるのはコーチェラ2019に出演した、一度聴いたらクセになる、現代社会を生きる今の女性に捧げるパワフルなアンセムを歌うリゾ(Lizzo)の楽曲「トゥルース・ハーツ(Truth Hurts)」を同作に起用した。
振られた元カレにサヨナラ宣言する同曲は、「DNAテストを受けたの/結果、私は100%のビッチだった/あんなに泣いたのに」という強烈なフレーズから始まる。もう恋愛で自分自身やキャリアを犠牲にされない、安定を手に入れるためだけに結婚するような男に喝を入れるようなポジティブな失恋ソング。
リゾの楽曲に加え、このサウンドトラックには、ロードの「スーパーカット(SuperCut)」やヴァンパイア・ウォークエンドの「マンサード・ルーフ(MansardRoof)」、フランク・オーシャンの「ムーン・リヴァー(Moon River)」、ジェシー・レイエズの「グレート・ワン(Great One)」といった心打つ歌詞が特徴のシンガーの楽曲が多く収録されている。
それだけでなくサントラには、日系シンガーのミツキ(Mitski)や、LAを拠点に活躍するフィービー・ブリッジャーズ(Phoebe Bridgers)といった、インディーズ界でじわじわと人気を高めているアーティストの楽曲を、ヒット曲と絶妙に織り込んで収めているため、音楽評論家からの評価も高く、米音楽誌のRolling Stoneも絶賛している。
ストーリーもよし、音楽もよし、今を生きる女性に見てほしい映画『サムワン・グレート~輝く人に~』は、Netflixで配信中。(フロントロウ編集部)