映画『プラダを着た悪魔』や『オーシャンズ8』で、女優としての地位を確固たるものとしたアン・ハサウェイ。

アンほどの女優になってしまえば、自分からオーディションなどに行かなくても仕事のオファーが殺到しそう。そう考えていたのは、キャリア初期のアンも同じだったそうだけれど、現在はその考えは間違いだったと気づいたと米Entertainment Onlineに明かした。
「もし十分に成功したら、頑張り続けることを止められる時がくると思ってたんだけど、その考えは甘かった。『ああ~やった。これで休めるでしょ。自分の映画が成功して、みんなから私のほうに来てくれる』って時がくると思ってたけど、1回も起こらなかった」

この経験からアンが導き出した“キャリアを成功させる秘訣”は、努力を続けることだという。さらにアンいわく、努力の量はキャリアが長い人ほどたくさんしなくてはいけないとのこと。
「『有名になって、魅力的なライフスタイルを送れるのね』ってみんなは思うかもしれないけど、最初とは違う方法で、同じぐらい一生懸命に働かなきゃいけないの」
アンが語るように、キャリアのある人が駆け出しの頃と同じ方法で成功できるはずはない。つまり、成功者になりたいのならばつねに前の自分を上回る方法を考えて努力を続けるべき、というのがアンの経験から導き出された成功論。
そんなアンは、キャリアにおける逆境についても触れた。

2012年に公開された『レ・ミゼラブル』で、第85回アカデミー賞助演女優賞を受賞したアンだけれど、レッドカーペットでの受賞スピーチが大袈裟すぎると「ハサヘイター」という名前がつけられるほどのアンチの標的になった経験が。しかし、2018年公開の『オーシャンズ8』では、そんなアンの世間のイメージをうまく使った役どころを演じ、女優としての新しい一面を開花させた。
逆境をうまく利用し努力を続けたアンは、一流キャリアを築くことに成功。「こんなに仕事が上手くいくなんて、想像もしなかった。いまだにこんなに一生懸命に努力していることもね。でも楽しい。本当にラッキーだと思う」と、努力を続けることに価値を見出している。(フロントロウ編集部)