ドラマ『Gentleman Jack(ジェントルマン・ジャック)』の面白いところは、実在したレズビアンの女性が暗号を使って書いた日記がもとになっているところ。
1892年のイギリス・ヨークシャー西部を舞台にしたドラマは、アン・リスターという女性の人生を描くシリーズ。周囲から“ジェントルマン・ジャック”と呼ばれていた彼女は、レズビアンとしての体験を日記に暗号を使って綴り、“近代における最初のレズビアン”としても知られている人物。
400万単語を超える膨大な量の日記のなかには、初期の頃には女性との初恋が綴られ、代数と古代ギリシャ語が使用された暗号文の箇所には、女性との情熱的な性描写が赤裸々に書かれているという。
アメリカではHBOが、イギリスではBBC Oneが放送する、米英の2大巨頭による共同プロデュース作である『Gentleman Jack』。イギリスでは初回放送を平均510万人が視聴し、BBC Oneにとって2019年最大の新作ローンチとなった。
主人公アンを演じるのは、英サスペンスドラマ『女医フォスター』に主演したサランヌ・ジョーンズ。アンの恋人で後に内縁の妻となるアン・ウォーカー役を、時代劇ギャングドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』に出演していたソフィー・ランドルが演じ、リスターの姉妹マリアン役に扮するのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のヤーラ・グレイジョイ役で知られるジェマ・ウィーラン。
その他にはリスター姉妹の父親ジェレミー役にティモシー・ウェスト(『すべては愛のために』)、姉妹の叔母アン役にジェマ・ジョーンズ(『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』)がキャスティングされている。全8話となるシリーズでクリエイターを務めるのは英国アカデミー賞を受賞した経歴を持ち、刑事ドラマ『ハッピー・バレー』を手掛けたサリー・ウェインライト。
『Gentleman Jack』の日本でのリリース発表が待たれる。
(フロントロウ編集部)