当初、2,000人以上もの俳優・女優がオーディションに参加しながらも、キャスティングが難航していると伝えられたディズニー映画『アラジン』で見事、主役のアラジンの座を勝ち取ったカナダ人俳優のメナ・マスード。
それまでは数本のテレビドラマに出演した経験しかない無名俳優で、配役決定のニュースが報じられるまではインスタグラムのフォロワー数も4000人ほどしかいなかったメナだが、魔法のランプの精ジーニーを演じた大先輩ウィル・スミスとの共演も話題となった『アラジン』の撮影がスタートしてからは、知名度がぐんぐんアップ。
映画公開前に解禁された予告編での彼の姿は「アラジン役にぴったり」とすでに世界中のディズニーファンを魅了した。
無名俳優にしてディズニー映画の主役に抜擢されるという、まるで宝くじに当たったかのような幸運を手にし、スターへの階段を駆け上がっているメナだが、下積み時代はなかなか苦労したよう。
ロサンゼルスで行なわれたワールド・プレミアのレッドカーペットでメナはブレイク前の暮らしについて、今とは比べものにならないくらい質素だったと話した。
「2年前、ロサンゼルスに引っ越してきたとき、僕は友だちと一緒にクローゼットに住んでいたんだ」と米Entertainment Tonightに語ったメナは、感慨深そうに豪華で広大なプレミア会場を見まわしながら「こんなにも早く、この場所に立てるとは夢にも思わなかった」とコメント。「ホントに恵まれてるよ。僕は本当に恵まれてるな」としみじみしていた。
メナが「クローゼット」と呼んだ場所は、実際には「クローゼットのように小さな部屋」という意味だった可能性もあるが、そんな狭い場所でルームメイトと一緒に一体どうやって生活していたのかと尋ねられるとメナはこう回答。「とにかく部屋にいる時間は少なかったよね。だって部屋って言うほどスペースが無いんだもん。大抵はキッチンで料理しながら過ごしていたよ」。
現在は住居もアップグレードされて、悠々自適な暮らしが送れるようになったメナだけれど、きっと当時、小さな部屋で彼が培ったハングリー精神や部屋でゆっくりする代わりに磨いた料理の腕は一生モノだろう。(フロントロウ編集部)