先日ロンドンで行なわれたチェルシーフラワーショー(Chelsea Flower Show)。世界最大規模の花の祭典と言われ、そこで咲き誇る色とりどりの花を見るために、世界中から毎年多くの人が集まる。
そんな大きなイベントに登場した菊の花に、先日ヘンリー王子とメーガン妃の間に誕生したロイヤルベビー「アーチー・ハリソン」の名前がつけられた。
Chrysanthemum Archie Harrison, named to celebrate the birth of Harry and Meghan first child, on display at the RHS Chelsea Flower Show pic.twitter.com/wL4ZqHB7DE
— Duchess Meg (@duchessmegfan) 2019年5月20日
花にロイヤルベビーの名前がつけられるのは、今回が初めてではなく、ウィリアム王子とキャサリン妃の間のシャーロット王女とジョージ王子にちなんで名づけられた花もある。
黄色を選んだガーデナーの想い
ちなみにこの黄色い花には、ロイヤルベビーの名前がつけられたということ以外にも、注目すべきある特別なヒミツがある。
英メディアCountry Livingによると、この黄色が選ばれたのは、「ジェンダーニュートラル」を象徴するため。花を選び、栽培に携わったガーデナーは、「ジェンダーニュートラルな色にしようと思い、レモン色を選びました」と話している。
「ジェンダーニュートラル」とは、男女の性差に偏らない考え方のこと。「男の子はブルー、女の子はピンク」に代表される色差別などがよく知られており、昨今ではベビー用品やおもちゃなどの色を、性別で分けないようにする動きが見られるようになっている。
「アーチー」と名づけられた黄色い菊の花には、男性的、あるいは女性的といった性別によるイメージにとらわれない、中立的=ニュートラルな立場でいたいというガーデナーの気持ちが込められた。
ちなみに日本では、国花、そして皇室の御紋として知られている菊の花。英語圏での花言葉は“高潔、高貴”だといい、ロイヤルベビーの名前をつけるにはぴったりな花の選択だった。(フロントロウ編集部)