新曲「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー(If I Can't Have You)」が大ヒット中のシンガーのショーン・メンデスが、先日、英マンチェスター・アリーナでコンサートを行なった。マンチェスター・アリーナといえば、2年前、アリアナ・グランデのライブで23人が亡くなる悲惨な爆破テロ事件が起きた場所。
そんな会場で行なわれたショーンのライブの裏側で、1人の少女が、あるトラウマを克服した。
事件を目の当たりにした少女の想い
今回ショーンのコンサートを訪れ、トラウマを克服したのはアメリアという少女。じつは彼女は、2年前のアリアナ・グランデのコンサートを訪れており、事件の現場を目の当たりにしていた。怖くて数日間なにも話せなくなったほど心に深い傷を負ってしまったという彼女は、大好きなショーンのチケットを購入した後も、再びあの会場に行く心の準備ができていなかったという。
アメリアは、「毎日大変だったわ。あの事件で亡くなってしまった人たちのことを考えない日はなかった。あの場所に行くのは、とても難しいと思う。でもやってみる。みんなに、恐れは克服できるって知ってもらいたいもの」とコンサート前にこの挑戦に対する想いを明かした。
勇気を振り絞って会場へ
アメリアの母親さえも不可能ではないかと思っていたという今回の挑戦。同伴者を必要としていたアメリアに名乗りを上げた1人の警察官とともに、ショーンのライブ会場へ。
すると会場入り前、その警察官はアメリアに驚きのプランを告白。そのプランとは、コンサートに行くだけでなく、実際にショーンに会えるということ。思いがけないサプライズに感激したアメリアは、わくわくした様子を見せながらも、緊張した面持ちで会場のなかへ。
不安と期待が入り混じる気持ちと共に会場へ足を踏み入れたアメリアを待っていたのは、ショーン本人。勇気ある行動を見せたアメリアを前に両手を広げ、抱きしめて迎えた。
ショーンは、この公演後、自身のツイッターにてそのときの様子をシェア。「いままで会ったどの女の子よりもいい子。アメリア、愛してるよ!」と書き込んだ。一方、アメリアは、このライブ後のインタビューで、「とても楽しめた。ここの会場でポジティブな思い出をつくることができたから、ネガティブな過去を少しでも消せたと思う」と明るい表情で語った。
❤️ the sweetest girl I’ve ever met! Love u Amelia!! https://t.co/QFrRk5qB0w
— Shawn Mendes (@ShawnMendes) 2019年5月22日
(フロントロウ編集部)