2011年にイギリスのオーディション番組『Xファクター』で優勝し、結成してから今年で8年目を迎える人気ガールズグループのリトル・ミックス。そんなリトル・ミックスが、英メディアBustleの企画で過去の自分たちに手紙を書いた。
リトル・ミックスが、過去から学んだこととは？
リトル・ミックスといえば、従来の「女性らしさ」という枠組みにとらわれず、楽曲やパフォーマンスでガールパワーを見せつけ、さらにはLGBTQ+コミュニティへのサポートを見せるなど、先進的な姿勢で知られている。そんな彼女たちにも、キャリアを歩んでくるなかで葛藤や困難もあったという。
そんなメンバーの4人が、過去の自分たちに送ったメッセージとは？
ジェシー
「『Xファクター』の後でさえも、仕事関係の古い考えの人たちが『これを着ろ』だの『こういう服装の方がウケる』などと言ってくる。それに、人々はあなたに『ミュージックビデオに深いメッセージを込めるな』って言ってくる。あなたの痛みと時間と努力を守りぬくために、これだけ言わせてほしい。『絶対気にしないこと』。自分に正直に、自分らしくいつづけて。あなたはそのうち、仕事で関わりをもつ男の人たちを脅かすほどの存在になる。もしあなたが意見を述べたら、聞いてくれるようになるから」
ジェイド
「声を上げることを恐れないで。この業界の誰もが言葉巧みに騙そうとして、レーベルの偏った考え方の人たちはヒットするはずの楽曲を違うバージョンで歌わせようと、あなたをごまかそうとしてくる。あなたのバージョンの方が、もっといいものになる。他人の言うことを真に受けちゃダメ」
リー・アン
「たくさんの嫌なできごとも起きる。いつだって簡単には行かない。2枚目のアルバムをリリースしてから3枚目のアルバムを制作しはじめるけど、しっくりこないの。やり遂げられないかもしれないと恐怖に感じるかもしれない。ひどい気分になるけれど、あなたは『Black Magic（ブラック・マジック）』っていう曲を見つける。これはターニングポイントになって、あなたのキャリアを救ってくれるよ。人々は、あなたに向かって間違ったことを言ってくる（いまはそれが間違っているってわかってるけど）。シンガーは詩を書く能力なんかないんだから、曲作りの場にいるだけ無駄だとかね。そんなのは無視して、自分を信じて」
ペリー
「あなたは、特別な女の子たちに出会った。神様に感謝しないとね。お互いに家を行き来して、『スパイスワールド・ザ・ムービー（※）』を見て、愛犬ハチと遊んだ楽しい思い出は、あなたを突き動かしてくれる。人生はローラーコースターみたいなもの。あなたはもっと年を重ねて、賢くなる。自分を信じて、それからメンバーも。そうしたらどんなことだって乗り越えられる」
※イギリスのグループ、スパイス・ガールズが出演した音楽映画
4人が共通して伝えているのは、どんなときでも自分を信じること。一定の型にはめようと権力を振りかざす大人たちや、性別による差別と闘ってきたメンバーたちは、その度にお互いを支え合い、8年という長い年月を乗り越えてきたと話した。
さらに4人はそれぞれの手紙のなかで、どれほどメンバーの存在が大きいかについて話している。なかでもメンバーのジェシーは「この8年の間に色々なことが変わってしまうけど、あなたの3人の友達は決して変わることはない」とメッセージ。お互いに強い絆を感じていたのは、オーディション番組に出演していたときからだといい、変わらぬ友情に感謝の気持ちを述べた。
そんな彼女たちは、14日に楽曲「Bounce Back（バウンス・バック）」をリリース。さらには今年の9月からは新アルバムを引っさげた「LM5」ツアーを控えている。（フロントロウ編集部）
