ギャスパー・ノエ監督のドラッグホラー映画『CLIMAX クライマックス』が、11月1日に日本で公開することが決定した。(フロントロウ編集部)

 1991年に中編映画『カルネ』でカンヌ国際映画祭の批評家週間賞を受賞した映画監督・脚本家のギャスパー・ノエは、人間のダークでリアルな姿を挑発的に描くことで知られ、新作のたびに実験的な試みと過激な描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才。

 ラッパーでありファッショニスタとしても人気のエイサップ・ロッキーの楽曲「LSD」のMVは、ノエ監督の映画『エンター・ザ・ボイド』に影響を受けたと言われている。

 そんなギャスパー・ノエの5作目となる、ドラッグホラー映画『CLIMAX クライマックス』の日本公開日が11月1日に決定。本作は第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれたなかで国際アート・シアター連盟賞を受賞した。

『CLIMAX クライマックス』あらすじ
1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた建物に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。彼らの集まる建物には電話がない。山奥のために携帯も通じない。そして、外では雪が降っている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。しかし、そのサングリアにはLSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者・・・・一部の者にとっては楽園だがほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか・・・?

画像: Climax www.youtube.com

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リアーナMVのあの女優が主演

 主演を務めたのは、ダンサーとしてリアーナマドンナのミュージックビデオにも出演し、現在は女優としても活躍している映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のソフィア・ブテラ。

彼女以外の出演者は、各地で見つけた演技経験のないプロダンサーたちで、彼らの高度なダンスパフォーマンスと、ダフト・パンクやザ・ローリング・ストーンズ、セローン、エイフェックス・ツインなどが手がけたエレクトロミュージックのコンビネーションが本作の独特な世界観を表現している。

ネットやスマホのない90年代を舞台に、薬物で絶頂に達していくダンサーたちの狂気的な姿は、本作を観る人をもその世界に引き込んでいく衝撃的で強烈な映画『CLIMAX クライマックス』。

日本公開日は11月1日。(フロントロウ編集部)

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