女性器の形を変える“危険な施術”とは?
主にイギリスを中心に一部の女性たちのあいだで流行している、ラビアル・パフ(Labial Puff)と呼ばれる女性器にフィラーを注射して膣口のまわりを覆うヒダ(小陰唇・大陰唇)を大きくする美容整形の施術に、医師が警告を発している。
この危険なトレンドに警鐘を鳴らす記事を掲載した米Refinery29によると、女性器は秘部であるがゆえに大きさや形、色に悩みを抱える人が多く、間違った情報を得た女性が危険な施術を受けて、取り返しのつかない事態になるケースが後を絶たないという。
注入剤のことを指すフィラーには「詰めもの」「埋めるもの」といった意味があり、シワやたるみを改善するためのいわゆるプチ整形で用いられることが多く、術中や術後の痛みや副作用が少ないため気軽に施術を受けられるのが利点のひとつ。アンチエイジングのほかに、一般的には唇をふっくらさせる「リップフィラー」などで知られる。
しかし、Refinery29の取材に応じた医師は、ラビアル・パフを行なう美容整形外科は「手軽に若くて美しい見た目の女性器が手に入る」と広告でうたっているが、決して「手軽にできる=安全」というわけではないと忠告する。
注入剤の正体は、多くが一般的に肌に良いとされるコラーゲンやヒアルロン酸だが、人によっては術後に腫れやアレルギーが生じることがあるうえに、イギリスではフィラーは非外科的治療とみなされているため、ちゃんとした資格を持った医療専門家ではない人物によって施術が行われる可能性もあるという。女性器は非常の繊細なエリアだけに、不要な施術は行わないのが1番のようだ。(フロントロウ編集部)