スポーツをやっていたり専門的な知識がないと、「ストレッチ」となるとグイッと勢いをつけて力任せに伸ばしてしまうことも。カナダのフィットネストレーナーで女性のためのフィットネスやストレッチ、栄養、健康など総合的なコーチングを行なっているデミ・リーは、ストレッチはタイミングやシーンによってやる方法を変えたほうがいいと米メディアinstyleに話した。
エクササイズ前にやるストレッチは?
エクササイズをする前にストレッチをすると、怪我の予防になるので必ずやったほうが良いというのはよく聞く話。デミは、エクササイズ前に行なうストレッチについて、「強度は弱めて行なうほうが良い」とアドバイス。
運動に備えて、ある程度動きながらストレッチをすることは、これから行なうエクササイズのパフォーマンスを高めるうえでも良いこと。けれど、まだ身体が冷えている可能性もあり、アクティブに勢いをつけすぎると筋肉や腱を傷める可能性があるので注意が必要なのだそう。
腰や腕を回したり、太ももや足首を伸ばすストレッチも、これから行なうエクササイズに備えてある程度動きをつけながらも、強度を弱めて反動をつけずに行なってみて。
エクササイズ後や、普段家で行なうストレッチは?
エクササイズをした後は、じっくりと同じ姿勢をキープしながら身体を伸ばすストレッチ法がオススメだという。デミは、「運動をした後の筋肉は暖かいから、このタイミングでは筋肉の繊維をしっかりと伸ばして、(疲労の原因となる)乳酸の蓄積を防ぐべき」とコメント。
手早く伸ばして終わらせるのではなく、時間も少なくとも1つの動作につき30秒はしっかりとる必要があるという。同じポーズを取り続けることで筋肉の緊張をゆっくりと和らげて、エクササイズの興奮状態から落ち着くことができるというメリットも。
じっと同じポーズをキープするストレッチは身体の柔軟性を高めるのに適したストレッチ法なので、普段家で行なうストレッチでも、この方法がオススメ。
夜寝る前に行なうストレッチも、このストレッチ法だと身体の血行を良くすることで疲れやだるさを改善させることができ、心身ともにリラックスできるのでぴったりなのだという。
ストレッチの方法も、効果的に使い分けてみては。(フロントロウ編集部)