映画『アベンジャーズ』シリーズなどで、MCUで最も愛されたヴィラン、ロキを演じたトム・ヒドルストンが、ロキに抜擢されるまでのエピソードを語った。
ロキ役抜擢はあの俳優のおかげ
2011年の映画『マイティ・ソー』から2019年の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』にかけて、多くのMCU映画に出演したロキ役のトム・ヒドルストン。
映画『アベンジャーズ』では、アベンジャーズが立ち向かう敵として描かれたロキだが、その後に公開された『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、クリス・ヘムズワース演じるロキの兄ソーの相棒として悪と闘った。
トムの熱演もあって、ロキはMCU史上最も愛されたヴィランになり、その人気の高さから、ストリーミングサービスのディズニー+で単独ドラマ『LOKI(ロキ)』の制作が決定したほど。
そんなロキを演じ続けたトムが、ロキ役に抜擢されるまでのエピソードをTheHollywood Reporterに明かした。
ロキ役に抜擢される前のトムが、ソー役のオーディションを受けていたことは、ファンの間では有名な話だけれど、ロキ役を獲得するまでにも“アクシデント”的な出来事が起きていたという。
「人生を変えるほどの影響を与えた。それが起きたのは自然のことすぎて、ほぼアクシデントのようだった」と語るトムは、俳優兼監督のケネス・ブラナーとの偶然の出会いがロキ役につながる出来事だったと話す。
『マイティ・ソー』の監督であるケネスは、トムのことをロンドンで行なわれていたシェイクスピアの舞台で発見。そこでの出会いが発展し、一緒に働く仲に。
「僕たちはウェスト・エンドでチェーホフの舞台を一緒にやって、それから彼が『マイティ・ソー』でロキに抜擢してくれたんだ」と、ケネスと出会ったおかげでロキ役を獲得できたと語ると、「だから、僕たちは結局12ヵ月も(マーベル以外の)別のメディアで一緒に働いていたよ」と振り返った。
新ドラマ『ロキ』についても言及
ケネスとの友情のほかにも、トムは注目されるドラマ『ロキ』についても口を開いた。
同作はトムが演じるロキの単独ドラマで、さまざまな時代を行き来するストーリー展開になると言われている。ついに主人公として描かれるロキについて、トムは「ロキが複雑な人物であるっていうのはわかっていた。秀才だけど傷つきやすく、怒りっぽくて弱くてウィットに富んでいる」と自身の演じるキャラクターの性格を説明。
単独ドラマ化されたことについては、「素晴らしい機会であり、映画のネットワークを広げた作品は、想像すらしていなかった。このキャラクターが多くの人から共感を得られたことが僕の財産です」と語り、「僕が言えるのは、ドラマが『ロキ』というタイトルになるっていうことだけ。新しい出発になるよ…。でもそれを説明することはできない」と、待望の作品への意気込みを語った。(フロントロウ編集部)