アメリカのカントリー・ミュージック界で名声を極め、今ではジャンルにとらわれず活躍するシンガーのマレン・モリス。そんな彼女が、女性たちから人気を集める理由を大解剖。(フロントロウ編集部)

デビュー2年目でグラミー賞受賞

 アメリカで活躍するカントリーシンガーのマレン・モリスは、1990年生まれの29歳。2015年に自主制作したEP『Maren Morris』をストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)に公開したところ、なんと1ヵ月で250万再生を突破。もちろん多くの有名音楽レーベルから大注目になったマレンは、トントン拍子でメジャーデビューが決定した。

画像: デビュー2年目でグラミー賞受賞

 さらにその後、2016年に発売したデビューアルバム『HERO』や、そのリードシングル「My Church」は、第59回グラミー賞で5部門にノミネートされたほど。最終的にマレンは、デビュー2年目にして最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した。

様々な音楽ジャンルで活躍

 田舎を意味するカントリーという単語に象徴されるように、ナチュラルな音が特徴のカントリー・ミュージック。そんなジャンルで活躍するマレンだけれど、その歌声はどんなジャンルの音楽にもマッチする。エレクトロニックでアップテンポなEDMのジャンルで人気を博すDJゼットとコラボした楽曲「ザ・ミドル」に聴き覚えのある人も多いのでは?

 その他にも、ワン・ダイレクションのナイル・ホーランのソロデビューアルバム『フリッカー』に収録された「シーイング・ブラインド」で共演するなど、様々なシンガーとコラボレーションを果たしている。

カントリー・ミュージックに反発するカントリーシンガー

 アメリカ南部で誕生したとされるカントリー・ミュージックは、愛国心が強く保守的とみなされることが多い。

 そんなジャンルで活躍するマレンは、「(女性のカントリーシンガーに対する)ステレオタイプは、信仰心が強くて性に対して保守的か、ひどい扱いを受けて家を燃やす女性ってとこね」と英BBCに話す。しかし、カントリーソングと同じくらいビヨンセなどのR&Bやポップミュージックを聞いて育ったというマレンは、女性カントリーシンガーについてまわる保守的なイメージが大嫌いだという。

 音楽の枠にとらわれないマレンはなんと、米Playboyでセミヌードを披露したことも。そんなマレンの夫でカントリーシンガーのライアン・ハードもフェミニストだそうで、マレンが米Playboyに出ることを応援してくれたという。

弱さを受け入れるフェミニスト

 力強く活動するマレンだけれど、「いつも強い女でいなきゃいけないなんてことはないよ」と米Playboyに語ったことも。

「昔は、もし自分が弱くて、どれだけ他人のことを必要としているかを認めるなら、それと同時に従順でいなきゃいけないと思ってた。まったくそんなことないのにね。私が夫を必要としていると言うことは、彼の力に従順なわけではない。ただ、自立した女性である私が、『そうなの。今すぐあなたの時間が欲しいの』って言うだけのこと」

画像: 夫ライアン・ハードと。

夫ライアン・ハードと。

 自分らしく精力的に活動するマレンは、今年2019年3月にはニューアルバム『ガール』を発表し、欧米を回るワールドツアーも3月から11月にかけて8ヵ月もの長さで敢行中。これからも世界中を魅了していく歌姫マレン・モリスからは、これからも目が離せない。(フロントロウ編集部)

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