天才発明家による電流戦争が映画化
2019年10月に全米公開されることが決まった映画『The Current War(ザ・カーレント・ウォー)』は、世界で最も知られる発明家のひとりであるトーマス・エジソン率いるエジソン・ゼネラル・エレクトリック・カンパニーと、若き発明家のニコラ・テスラとジョージ・ウェスティングハウスの間に起きた確執を描いた物語。
1880年代のアメリカで起きた、3人の天才発明家が電力システムをめぐって壮絶なバトルを繰り広げた実話をベースにした同作は、エジソン役にベネディクト・カンバーバッチ、テスラ役にニコラス・ホルト、ウェスティングハウス役にマイケル・シャノンが抜擢され、エジソンの秘書サムエル・インサルをトム・ホランドが熱演する。
2年前の2017年9月のトロント国際映画祭で初めて上映された『The Current War』は、同年11月に全米公開されるはずだった。
しかし、大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの度重なるセクハラが2017年10月に告発されたことによって、ハーヴェイの制作会社ザ・ワインスタイン・カンパニーが破産申請し、同作の公開は延期に。お蔵入りも心配された。
その後、ランタン・エンターテイメントがザ・ワインスタイン・カンパニーを買収。同社が新たに101 Studiosという配給会社を設立し、ついに『The Current War』が劇場に返り咲く。
今期最大のヒットとなったMCU映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開で出演者の注目がさらに高まるなか、ドクター・ストレンジ役のベネディクトとスパイダーマン役のトムの共演が見られる同作には、現在公開中のマーベル映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』でビーストを演じるニコラスも出演。ウェスティングハウス役のマイケルは、DC映画『マン・オブ・スティール』に出演した経験があり、メインキャストが全員ヒーロー映画に出演したことがあるという点も話題に。
ほかにも『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、『プライドと偏見』のマシュー・マクファディン、『イミテーション・ゲーム』のタぺンス・ミドルトンら、ヒット映画に出演する俳優が脇を固める、出演陣の豪華さも注目したい。
映画『The Current War』は、10月11日に全米公開。日本公開の詳細はまだ明らかになっていない。(フロントロウ編集部)