“同性愛者”であることを公表
シンガーのマイリー・サイラスの父親でカントリーシンガーのビリー・レイ・サイラスとコラボした、カントリー&ラップソング「オールド・タウン・ロード(Old Town Road)」がアメリカで大ヒット記録しているラッパーのリル・ナズ・X(Lil Nas X)が、プライド月間の最終日にツイッターで「同性愛者」であることを公表した。
以下、リル・ナズ・Xのコメント。
「すでに気づいていた人もいれば、そんなことどうでもいいって人、もう俺と話をしないって人もいるだろう。でも、プライド月間が終わる前に、『C7osure』をじっくり聞いてほしいんだ」
some of y’all already know, some of y’all don’t care, some of y’all not gone fwm no more. but before this month ends i want y’all to listen closely to c7osure. ✨ pic.twitter.com/O9krBLllqQ
— nope (@LilNasX) 2019年6月30日
「同性愛者(Gay)」というワードは口にしていないものの、それをほのめかすような言葉やLGBTQ+の象徴である「虹」の絵文字を使って、“自分は同性愛者である”と打ち明けたリル・ナズ・X。
ちなみに、リル・ナズ・Xが「聞いてほしい」と言った彼の楽曲「C7osure(クロージャー)」には、「もう演技なんてしない。天気予報で“自分を成長させてやるべき”と言ってる」「俺にはもう赤信号はない。ベイビー、青だけだ。もう行かなきゃ」といった前向きな内容の歌詞が出てくる。
SO proud of my baby brother @lilnasx ❤️❤️ In your corner forever my friend! pic.twitter.com/m39wYDZFPo
— Miley Ray Cyrus (@MileyCyrus) 2019年7月2日
リル・ナズ・Xがカミングアウトした直後に彼と会ったマイリー・サイラスは、自身のツイッターにツーショット写真とメッセージをアップしてサポートを表明した。
黒人社会ではいまだにLGBTQ+の人たちへの差別が根強く残っているが、ショービズ界のなかでもLGBTQ+に厳しい世界だと言われてきたヒップホップ界でさえも、近年、多くのアーティストがLGBTQ+コミュニティーへの支持を表明するなど、変わりつつある。そうしたなかで、“黒人”で“ラッパー”のリル・ナズ・Xがカミングアウトしたことは革新的であり、若者や社会全体に与える影響も大きい。(フロントロウ編集部)