汗の量とダイエットの関係は?
汗をかくと身体が軽くなるように感じられて爽快感が得られるので、ヤセるように思うけれど、じつは、発汗の量は消費するカロリーの量とはあまり関係がないという。
スポーツ医学のスペシャリストであるサンダー・ルビンは、「汗は、消費カロリーとは関係がない。発汗は消費カロリーではなく、体温調節をしているというより良い指標になる」と、米メディアPopsugarにコメント。汗をたくさんかいた量に比例してカロリーが消費できているという判断をするべきではなく、また、汗をたくさんかいている人のほうが、トレーニングを頑張っているということでもないという。
実際には、トレーニングをして汗をかくことで体重が減るということはあるけれど、水分補給をすると、飲んだ分だけ体重は戻る。サンダーは、体重を気にして、汗をかいても水分補給をしっかりしないことは健康上とても危ないと話し、「困難な運動の前、後、そして運動中に多量の水を飲むのを忘れないで」とアドバイスしている。
また、サンダーは、「トレーニングで汗をかかなくても体重を減らすことは可能」とコメント。
発汗は自然なもので心地良いけれど、汗をかくトレーニングがほかのトレーニングよりも優れているというわけではないので、汗をかく量で判断せず、自分に合う筋肉トレーニングなどバランスよくエクササイズをして、健康的な食事をとることがダイエットの近道になるという。
あまりエクササイズをしていないのに蒸し暑さが原因でたくさん汗をかいていたときは、つい安心してしまいがちだけれど、実際にはダイエット効果はあまり期待できないそう。むしろ、周りと比較して汗の量が少なかったとしても、自分自身がしっかりエクササイズできていたら良いみたい。
これからの季節はとくに汗をかきやすくなるので、汗の量をダイエットの目安にしないことは大切。体調に気をつけながらダイエットの効果を得られるよう、参考にしてみて。(フロントロウ編集部)