ディズニーの実写版映画『リトル・マーメイド』のアリエル役に、黒人の血を引くシンガーのハリー・ベイリーが大抜擢されたことについて、アニメ版でアリエルの声を担当したジョディ・ベンソンが言及した。(フロントロウ編集部)

「#NotMyAriel」一部で批判相次ぐ

 黒人の血を引く若手シンガーのハリー・ベイリーが、ディズニーの実写映画『リトル・マーメイド』に大抜擢されたニュースは、世界中で大々的に取り上げられた。

 このキャスティングは、マライア・キャリーやゼンデイヤといったセレブから称賛される一方、一部ではオリジナルのアリエルに似ていないとの理由で、「#NotMyAriel(ノット・マイ・アリエル)」というハッシュタグが生まれるほど批判の声が寄せられている。

画像1: 「#NotMyAriel」一部で批判相次ぐ

 そんな批判に対して、ディズニー傘下のABCテレビジョン・グループの子会社が展開するケーブルTVチャンネル「フリーフォーム(Freeform)」が批判をはねのける声明を発表

 その翌日、今度は1989年公開のディズニーアニメ映画『リトル・マーメイド』でアリエルの声を担当したジョディ・ベンソンが、米フロリダ州で行なわれたコミコンFlorida Superconの場で、実写版に寄せられる批判に反論した。

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 元祖アリエル役のジョディは、実写版アリエル役に抜擢されたハリーがアリエルに“似ていない”うえに、“黒人”であることが原因で批判されていることに対して、「本当に重要なのは、キャラクターのスピリットだと思う」とイベントの場で話したと米JustJaredが伝えた。

 続けて、「外見が気になるなら、正直言って私はすごく、すごく年を取っているし。だから私が『パート・オブ・ユア・ワールド』を歌った時に、もし私の外見を見たら、曲の解釈が変わるかもしれない。でも、目を閉じればその歌からアリエルのスピリットが聞こえる」と話した。

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 さらにジョディは、アリエルを演じるのに大切なことは外見ではないことを、「私たちは語り手にならなきゃいけない。外見や人種は関係ないし、国籍、肌の色、方言、身長が高いとか細いとか、体重が重すぎる、軽すぎるとか、髪の毛の色とか、そんなのは関係ない。私たちがしなくちゃいけないのは物語を伝えること」と語り、アリエルを演じるのに大切なことは外見ではないと力説。実写版のアリエルに選ばれたハリーを擁護した。(フロントロウ編集部)

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