ビリーがエミー賞の新たな一章を作る
米時間9月22日に行なわれるエミー賞は、2019年で71回目を迎えるアメリカのテレビ界最高峰の授賞式。そして日本時間7月17日にエミー賞、グラミー賞、アカデミー賞(オスカー)、トニー賞とアメリカの4大アワードの1つとしても知られるエミー賞のノミネーションが発表された。
今回ノミネートされた俳優のなかで、71年という伝統があるエミー賞に新たな歴史を刻んだ俳優がいる。
それは、2019年のアカデミー賞授賞式や、トニー賞、メット・ガラで豪華絢爛なドレスを着用して話題をさらったビリー・ポーター。ビリーは人気ドラマ『glee/グリー』のライアン・マーフィーが手がける80年代のLGBTQ+コミュニティーを描いたドラマ『POSE/ポーズ』に出演しており、今回のエミー賞で主演男優賞にノミネート。また、作品自体もドラマ部門の作品賞にノミネートされている。
なぜ、ビリーが長い歴史を誇るエミー賞の新たな一章に名前を刻んだかというと、同性愛者ということをオープンにしている黒人男性として主演男優賞にノミネートされるのは彼が初だから。
ビリーは、「息を奪われた。とても感激しているし、素晴らしい気分です」と、米メディアPeopleにノミネートの感想を伝え、ノミネートの喜びを表現。
ちなみに30年ものショービズの世界にいるビリーにとって、エミー賞にノミネートされるのは今回が初めて。
そんなビリーは「私たちの物語がライアン・マーフィーの支持のもと、これだけの大舞台で伝えられ、ここまでの尊敬を得られるまで世界が変わったことを見られる今日まで長生きできたことを嬉しく思います。本当に人生が変わった」と語っている。
エミー賞が行なわれる前日の9月21日はビリーの50歳の誕生日。トロフィーがゲットできるかどうかにかかわらず、エミー賞授賞式への歴史的な出席がある今年は、ビリーにとって忘れられない誕生日になることは間違いない。(フロントロウ編集部)