女優のエマ・ワトソンが性的ハラスメントの被害者のためにホットラインを設立。(フロントロウ編集部)

エマ・ワトソンの新しい試みとは

 女優のエマ・ワトソンが、女性の権利向上のために新たな試みに挑戦する。彼女は、仕事場でセクハラ被害を受けた女性が法的なアドバイスを受けることができるホットラインの設立を後押しし、英イングランドとウェールズでそのサービスが開始された。

画像: エマ・ワトソンの新しい試みとは

  セクハラは、今回エマが設立したホットラインが利用可能なイギリス国内だけでなく、国際的にはこびる大きな社会問題。2人に1人の女性が職場でセクハラ被害にあっていることが浮き彫りになるなど、その深刻な問題についてエマは、「今ようやく、多くの人がこの問題の重要さに気づきはじめたと思います。つい最近ILOが定めた職場でのハラスメントに関する条約に見られる国際的な基準もあいまって、国内でも、この問題の防止や責任に関する新しい風潮が見られるようになると期待しています」と話している。

 エマが話す国際労働機関(ILO)が定めた職場でのハラスメントに関する条約というのは、6月21日に採択された、働く場での暴力や嫌がらせを撤廃するための条約。仕事の上でのセクハラやパワハラを禁じる初めての国際基準として、職場での暴力とハラスメントを「身体的、心理的、性的、経済的被害を引き起こす、または引き起こしかねない、様々な受け入れがたい振るまいや慣行」と定義した。

 さらに、性別を理由とした暴力やハラスメントなどを含み、職場だけでなく出張中や通勤中の行為、SNSなどによるやりとりも対象になっている。

 そんな国際社会における進歩にも触れたエマは、さらに「あなたの権利がどういうものなのか、どうやってそれを主張するのか、そしてハラスメントを経験したあなたがどんな選択肢を持っているのか理解することは、誰もが安心できる職場をつくり上げるのに重要です。この電話窓口は、どこで働いていたとしても、すべての女性がサポートを受けていると感じられるための大きな一歩だと思います」と語った。

画像: 国連「HeForShe」のキャンペーンにて

国連「HeForShe」のキャンペーンにて

 男女平等を訴える若きフェミニストとして知られ、これまでも国連の親善大使として男女格差の撲滅に熱心に取り組むなど、そのポジティブな姿勢で知られるエマ。若い世代の女性を中心に、大きな影響を与えている。(フロントロウ編集部)

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