人気ブランドのヴィクトリアズ・シークレットに、初のトランスジェンダーモデルとして起用されたヴァレンティナ・サンパイオが胸の内を明かした。(フロントロウ編集部)

新たな歴史を作るモデルの想いとは?

 人気ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットは、これまで、生物的な性と心の性が一致しないトランスジェンダーのモデルを採用せず、2018年には、同ブランドのマーケティングを担当していたエド・ラゼック(※1)が「(ヴィクトリアズ・シークレットの)ショーでトランスセクシュアル(※2)やプラスサイズのモデルを起用すべきじゃない。このショーはあくまでも“ファンタジー”だから」と発言し、批判が殺到。
※1 エド・ラゼックは、8月に退任を発表
※2 心と体の性が一致しておらず、性転換をしたい・した人のこと。心と身体の性を一致させたいトランスジェンダーの人々のことをトランスセクシュアルと呼ぶ。

画像1: 新たな歴史を作るモデルの想いとは?

 2019年は、毎年恒例のファッションショーの中止がウワサされ、ブランドの行方に注目が集まるなか、先日ヴィクトリアズ・シークレットはブランド初となるトランスジェンダーモデルを起用。そんな新たな試みとともにブランドが変革の時を迎えているなか、起用されたモデルのヴァレンティナ・サンパイオ本人が、コメントを発表した。

「これは、社会にとっての勝利を意味します。トランスジェンダーのコミュニティだけでなく、ファッション界の少数派にとっての勝利です。私たちは重大な瞬間、そして進化に直面していて、それは前向きなものです。ブランドたちは、ついに包括性と多様性の重要度に気付き、それを取り入れ始めたのです。これは私だけに限らず私のコミュニティ、さらにそれよりも大きなフィールドにとって、とても大切な瞬間です」

 ヴァレンティナは、トランスジェンダーのモデルがブランドに起用されたことが業界だけでなく、社会全体にとって大きな一歩だと語り、その変化へのポジティブな想いを明かした。

画像2: 新たな歴史を作るモデルの想いとは?

 2019年に入り、ヴィクトリアズ・シークレットはブランド初の赤毛モデルをエンジェルとして起用し、そして今回は初のトランスジェンダーモデルを起用。そのショーが“業界最大のファッションショー”と呼ばれ、モデルの長者番付のトップ10に入るモデルを多く抱えるブランドが、これまでとは異なる新たなチャレンジに乗り出しはじめ、業界における新たな立ち位置に立とうとしている。(フロントロウ編集部)

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