次々と発見される「イースター・エッグ」
通算7枚目のアルバム『ラヴァー(Lover)』から、タイトル曲である「Lover」を先行公開したテイラー・スウィフト。
交際期間が3年を突破した恋人で俳優のジョー・アルウィンとの安定した関係を歌っているとされる同曲には、「私のハートはずっと借りられたまま/あなたのハートはずっとブルー/あなたと結ばれるなら、終わりよければ全てよし」という西洋のウェディングでおなじみのフレーズが登場することから、テイラーとジョーが婚約や結婚を意識しているのではないかというウワサが浮上。
ほかにも、「クリスマスツリーを1月まで飾っておこう/ここは私たちの家/私たちでルールを決める」という歌詞が、2人が同棲を始めたことを示しているのではないかという説や、「この磁力で引き寄せられるような魅力的な男性を私のラヴァーにすることを誓います」という歌詞が、前作アルバム『レピュテーション』の収録曲で、ジョーについて歌った曲だと言われる「ゴージャス(Gorgeous)」に登場する「あなたは自分の磁力がちょっと強すぎることの重大さを考えたほうがいいわ」という歌詞とリンクしているという説など、テイラーお得意の“イースター・エッグ”(※)がファンたちによって次々と発見されるなか、同曲の再生時間に関しても、驚くべき仕掛けが判明した。
※宝探し的に発見して楽しめる隠しメッセージやヒントのこと。テイラーは自身が発表する楽曲やMVなどにたくさんのヒントを仕込むことで知られいている。
「再生時間」に秘められた愛のメッセージ
「Lover」の再生時間は3分41秒。これまでにも楽曲やアルバムをリリースする日付や曲の長さなどの数字に、さまざまなヒントを潜ませてきたことでも知られるテイラーが、この再生時間を選んだのは一体なぜなのだろうか?
その答えについて、あるファンがTumblrへの投稿を通じて独自の推理を展開。
3分41秒の「341」という数字の前後をひっくり返すと「143」となり、この「143」は「I Love You(愛してる)」という言葉を意味すると指摘した。
じつは、アメリカでは「143」という数字が「I Love You」を意味するというのは、馴染み深い情報。
50年以上の歴史を誇る子供向け番組『Mister Rogers’ Neighborhood(ミスター・ロジャーズ・ネイバーフッド)』の制作・主演を務めたフレッド・ロジャース氏のお気に入りの数字である「143」は、「1」が「I(1文字)」、「4」が「LOVE(4文字)、「3」が「YOU」を意味するとして、同番組に頻繁に登場する。
テイラーは、5月に登場した米Entertainment Weeklyの表紙で数々のピンバッジがついたデニムジャケットを着用しており、その1つ1つには何らかのヒントが隠されているのではないかと推測されていたが、そのなかには、『ミスター・ロジャース』の姿を模したピンバッジも。
少々手が込みすぎていて遠回りな感じもするが、その後、テイラーは、「I Love You」という言葉にちなんで「Lover」の再生時間を3分41秒としたという推理を発表したファンの投稿に「いいね」して、この説を間接的に認めている。
恋人ジョーへの“永遠の愛”を歌ったとされる曲の再生時間に「愛してる」というメッセージを込めるとは、至極ロマンチック。
ちなみに、新曲「Lover」の公開により、アルバム『ラヴァー』から先行公開された4曲の再生時間を足すと、テイラーの大好きな数字である「13」にちなんだ13分となる。(フロントロウ編集部)