映画『ロケットマン』のジャパンプレミアに出席するために初来日を果たした、主演俳優のタロン・エジャトンにフロントロウ編集部がインタビュー。(フロントロウ編集部)

限られた時間の中で日本を満喫

 伝説的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』のプロモーション活動のために、先日、初来日を果たした主演俳優のタロン・エジャトンにフロントロウ編集部が特別にインタビュー。

 ここ数年、俳優として目覚ましい活躍を見せるタロンに、日本での限られた自由時間の過ごし方や『ロケットマン』の撮影秘話、本作の魅力など、色々と話を伺ってきました。

観光する時間はほとんどないと思いますが、初めての日本はどうですか?

 「昨日の夜の食事は最高だったよ。まさに“本物の日本食”って感じだった。ものすごくこじんまりとしたお寿司屋さんで、聞いた話によると、東京で最も古いお寿司屋さんらしい。カウンターに座って出てきたものを食べて、じつに良いひと時だった。でも、まだ何も見れてないな…」

 自由時間が少ないことに少々悲しい表情を見せたタロンだが、初めての日本で密かに「やりたい」と思っていることを教えてくれた。

 「できればここにいるあいだに庭園(※)を見たいと思ってるんだ。それが明日の予定かな。明日の午後に1、2時間だけ自由な時間があるから。ただ、今回は仕事がメインだね」
※庭園(Garden)としか言っていなかったが、恐らく日本庭園のことを指していると思われる。

 このインタビューの翌日、タロンが「庭園を見たい」という希望を実際に叶えることができたのかどうかはわからないが、日本旅行の醍醐味のひとつでもある“美味しいものを食べる”というミッションはクリアできたよう。

映画『ロケットマン』についてさらに“深掘り”!

まだ存命の伝説的ミュージシャンを演じることへのプレッシャーはありましたか?

 「うん、それはもちろんあったよ。でもそれよりもワクワクする気持ちのほうが強かったかな。またとない機会を与えてもらえたことや、僕なら“できる”と思ってもらえたことをものすごく光栄に感じた。プレッシャーについての話に戻るけど、周りに自分のことを信じてくれる人がいることで、(気持ち的に)助けられる部分はあるよね。この映画に携わった人たちは素晴らしい人ばかりで、最高のチームに支えてもらった。それに、自分でも自分のことを信じてたしね。

 でも正直、撮影初日は相当ナーバスになってたね。初日の撮影が終わったら終わったで『これで大丈夫かな』って不安になった」

 その後、パニック状態に陥ったことはあるかという話になり、「考えすぎちゃうことってない?」と聞かれたので「しょっちゅうある」と答えたところ、「僕もだ」とタロンも同意。「考えすぎるのってよくないよね。だから、なるべく考えすぎないようにしてるんだ」と明かした。

『ロケットマン』ではエルトン・ジョンの“暗黒時代”が描かれていますが、共感したり、つながりを感じたりした部分はありましたか?

 「(あったとしても)彼と同じレベルではないかな。カメラに追い回され、世間から注目される生活はものすごいストレスだと思う。でも、そうだな…僕はあまり問題に感じたことはないかな。(『ロケットマン』への出演がきっかけで)ちょっとうんざりしたり、色々不安に感じたりしたことはあったけど。でも、エルトンが経験した闇はもっと深い闇だ」

画像: ©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

エルトンに近づくために具体的にどんなことをしましたか?

 「まず髪の毛でしょ、それから眉毛、あと歯をすきっ歯にしたんだ。でも、エルトンになりきるうえで大きな役割を果たしたのはやっぱりコスチュームかな。あとメガネも。(1番手を加えた)髪の毛に関しては、終わってみるともうなんてことないね」

髪の毛を剃ったんですよね?

 「うん、変な感じだったよ。でも、おもしろかったけどね。剃ったことによって現実味が増したと思う。リアルに見せるにはベストな方法だよね」

歌に関してはどうですか?

 「トレーニングっていうトレーニングはしてないかな。ブートキャンプというよりは、長い時間をかけてスタジオで歌の練習をするという感じだった。歌のレッスンも受けたけど、そんなにたくさんじゃない。撮影前に1ヵ月くらい歌の先生に教えてもらったんだけど、それだけでかなりの成果が得られた。じつは、今回に関しては(監督の)デクスターから必要ないと言われたんだ。でも正直に言うと僕は少し心配だった。けれど彼は頑固でね」

1日に何時間ぐらい歌っていたんですか?

 「そんな何時間もというほどじゃないよ。毎日、スタジオで練習する時間を設けていたけど、それほど長い時間じゃなかった。さっきも言ったけど、ブートキャンプではなく、歌うための準備をしていたって感じかな。でも、ピアノは1日に何時間も練習したね。それでも下手なままだけど」

 自身のピアノの腕前について自虐的なコメントをしたタロンに「そんなことないよ」と伝えると、笑いながら「いや、本当に下手なんだ(笑)上手く見えるのは“映画の魔法”だね」と謙虚な言葉が返ってきた。

エルトンから直接何か教わったりしましたか?

 「ん~、何か教わったというのはないかな。でも、彼とはたくさんの時間を一緒に過ごしたし、お互いのことをよく知ることができた」

画像: 映画『ロケットマン』についてさらに“深掘り”!

エルトンから「僕の真似をするな」と言われたとお聞きしましたが、逆に難しくありませんでしたか?

 「たしかに難しかったね。それこそ最初はエルトンの真似をしようとしたけど、作品の方向性が定まるにつれて、エルトンがやってきたことすべてを丸写しにするのではなく独自性を大事にするようになった。コスチュームや(登場人物の)外見、物語、それからこの作品が持つファンタジー的な要素まで、すべてにおいてオリジナリティがある。(“真似をするな”というのは)初めは難しいアドバイスに感じたけど、終わってみて、彼はすでにある楽曲に新しい風を吹き込んで、僕らのバージョンを作り上げてほしかったんだとわかった」

 ちなみに、撮影が終わったあともエルトンとの交流が続いているというタロンは、このインタビューを行なった約2週間前にもエルトンと連絡を取り合ったことを教えてくれた。

 さらに、タロンが撮影終了後にセットから持ち帰ったものを教えてくれた、【来日インタビュー第1弾】はコチラから。

タロン・エジャトン、『ロケットマン』撮影終了後にセットから持ち帰ったものとは?【来日インタビュー】

映画『ロケットマン』

 過去にグラミー賞を5度受賞し、「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大なアーティスト100組」にも選ばれた伝説的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた作品。飛びぬけた音楽の才能を持ちながら、孤独を感じて育った少年が、自身の過去と名前を捨て、瞬く間にスターダムを駆け上がる様子が、誰もが一度は耳にしたことのある名曲にのせて描かれる。

(フロントロウ編集部)

この記事を気に入ったら、「FRONTROW」のfacebookページをいいね!する

This article is a sponsored article by
''.