ロイヤルファミリーのアイバー・マウントバッテン卿が、自身のカミングアウトの経験について語った。(フロントロウ編集部)

イギリス王室初の同性婚

 イギリスのエリザベス女王のいとこであるアイバー・マウントバッテン卿は、2018年に広義の英国王室ロイヤルファミリーとして初めて同性婚をして注目を浴びた。

 アイバー・マウントバッテン卿(右)と、夫のジェームズ・コイル(左)

 バイセクシャルをカミングアウトしてから1度もネガティブな反応をされたことがないと、英Tatlerに話したマウントバッテン卿。しかし自分自身こそが、夫を持つことが「変」だと思ってしまうという。そんな自分のことを「伝統的すぎる」と分析する彼は、ロイヤルファミリーについてもある考えを持っているそう。

 ロイヤルファミリーにとって、あなたがカミングアウトしたことは良いことだったと思いますか?と聞かれたマウントバッテン卿は、こう答えた。

「そうだと良いけどね!(笑)でも、彼らはそれについてあまり話さないんだ。ロイヤルファミリーはコミュニケーション下手だから」

 公務で集まることも多い王族だけれど、じつはあまりコミュニケーションを取っていないという、英国王室の裏側を暴露したマウントバッテン卿。

 とはいえ2019年6月には、ウィリアム王子が“子供が同性愛者でもまったくもって問題はない”と話して話題になったばかり。

 表立っては言わないけれど、マウントバッテン卿の存在が多様性を体現し、王室で成長中の子供たちやその親世代に個人を尊重する考え方を浸透させているのは確かなよう。(フロントロウ編集部)

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