「権力への抵抗」がテーマのコレクション
9月22日に開催されたグッチ(Gucci)の2020年春夏コレクション。「権力への抵抗」をテーマとした同コレクションには、米Vogue誌の名物編集長アナ・ウィンターをはじめ、映画『アメリカン・スナイパー』の女優シエナ・ミラーや映画『スーサイド・スクワッド』の俳優ジャレッド・レト、ラッパーのエイサップ・ロッキー、日本からは元SMAPの香取慎吾といった、ファッションに定評のあるセレブたちが多数来場。
クリエイティブディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレが思い描く独創的な「抵抗」の世界観を表現した、作品の数々が“動く歩道”に乗ったモデルたちにより披露された。
真っ赤な照明から真っ白な蛍光灯の灯りに切り替わるという、ドラマチックな合図でスタートしたショーで発表されたのは、ベルトがいくつも施された真っ白な拘束服や、シースルー素材を多用した官能的なナイトドレスやロングスカートといった妖艶なアイテムの数々。
レトロな色使いやシルエットの洋服に、首輪のような太いチョーカーや極太の鎖を使用した眼鏡チェーン、調教に使われる鞭といった、SMプレイに使用される道具のようなフェティッシュでセクシャルな小物をあえて組み合わせた斬新なラインナップが目を引いた。
「つけまつげ」の使用法に仰天
そんな洋服やアクセサリーに負けじと、来場者たちの視線を釘づけにしたのが、通常はまつげをボリュームアップしたり長さを出したりするために使われる「つけまつげ」を、塗りつぶした眉毛の部分に装着するという、未だかつて見たことが無いようなメイク。
メイクの監修を手がけたのは、過去のコレクションでも活躍した奇才メイクアップアーティストのトーマス・デ・クレイヴァ。
彼のインスタグラムでは、素肌を活かしたベースメイクに、上まぶた、下まぶたに加えて、眉毛部分にも特大のつけまつげを施した個性的なメイクの拡大写真が公開された。
バランスとしては、上まぶたの際に装着するつけまつげを一番ボリュームが少ないものにし、眉毛と下まぶたに着けるつけまつげで目の形を縁取り、強調するようにするのがポイントのよう。
デイリーメイクに取り入れるのは、さすがに奇抜すぎるけれど、来たるハロウィンのメイクとしては、簡単に活用できそう。アイメイク意外は最小限に抑えて、あくまでも目元を主役に。(フロントロウ編集部)