JAL(日本航空)は、幼児がいる座席に関する新しい座席予約システムを導入した。(フロントロウ編集部)

3歳未満の“幼児マーク”が出現

 JALでは、同社のウェブサイトで座席を指定した場合に、生後8ヵ月以上から3歳未満の子供に対して「幼児マーク」を表示(※)し、他の搭乗者へ幼児連れであることを案内している。
※ツアーや特典航空券を利用した場合や、JALのウェブサイト以外で座席指定した時は幼児マークが表示されず、機材変更でも幼児マークが表示されない場合もあるという。

 このシステムを、ある投資家の男性がツイッターで称賛したことで、JALの幼児マークに注目が集まっている。

 男性は、「13時間のフライトの前にどこで赤ちゃんが叫ぶことになるか教えてくれたJALありがとう。どのフライトでもこれが必須になるべきだ。カタール航空はぜひメモを取ってください:2週間前、ニューヨークからドーハまでのフライトで僕の隣で3人の赤ちゃんが泣き叫んでいた」とツイート。

 

 男性はこのツイートに加えて、「このツイートがバズったので。大人も赤ちゃんと同じくらい迷惑な時もある。状況によって変わるし、共感してあげることは大切だ。どこに赤ちゃんが座るかわかるのは、渡航者がフライトを計画する指標のひとつになるだろう。これ以外にも心配することはたくさんある」と、一概に近くの座席に幼児がいることに嫌悪感を抱いているわけではないと説明した。

 とくに長時間のフライトでは、座席の近くに泣き叫ぶ幼児がいることを嫌う搭乗者がおり、これがトラブルにつながることもしばしば。そんなトラブルを未然に防止できるかもしれない今回のJALのシステムは海外大手メディアの英BBCや米The Washington Postでも報じられている。

 様々な航空会社を利用する旅行会社の広報担当が米The Washington Postが話したところによると、幼児の座席を示す対策は世界的に見ても新しい取り組みだといい、アジア圏の航空会社を中心に、静かな空間を提供するという理由で、子供が入れない座席のセクションを作るところが徐々に増えているという。

 こうした対策が講じられる一方で、JALの幼児マークを称賛したツイートには、子供を持つ人などから「自分にも子供がいるから赤ちゃんが隣に座っていても迷惑にはならない」、「ノイズキャンセリングのヘッドホンをつければ済む話だ」などというコメントも寄せられており、大人がもっと寛容になるべきだとする意見もある。(フロントロウ編集部)

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