カーディが自慢の胸やお尻を封印
ラッパーのカーディ・Bが、現在、フランスのパリで開催中のファッションウィークに“凡人には理解不能な装い”で現れて話題になっている。
カーディが自身のインスタグラムで公開した上の動画に映っているのは、カーディ本人。言われないと誰だか見当もつかないが、話し方や声を聞くと覆面の下に隠れているのがカーディだということがわかる。
いつもと違って、自慢の胸やお尻を完全に封印した格好だったにもかかわらず、目を引く奇抜なルックスで人々の視線を釘付けにしたカーディ。母国アメリカから遠く離れたフランス・パリでも人気の高さを見せつけた。
ちなみに、この日カーディが身に着けていたスカーフやコートをデザインしたのは、注目の若手デザイナーとして今後の活躍が期待されるリチャード・クイン。つい最近だと、モデルのケンダル・ジェンナーがエミー賞授賞式で着ていたドレスも、リチャードが手がけたものである。
宗教が絡む問題に発展!?
注目を浴びた一方で、この装いが原因で予想外の問題も発生している。
どちらかというと、露出度が高めな服装を披露して物議を醸すことが多いカーディだが、今回の服装は露出度ゼロ。批判される理由が見当たらない気もするが、じつは“露出度ゼロ”だったことに問題が。
彼女が顔全体をスカーフで覆い隠していたことに、「(フランスの)法律でイスラム教徒の女性は公共の場で顔を隠すことを禁止されているのに、これはアリなの?」と、一部の人たちから指摘されてしまったのだ。
フランスでは、イスラム教徒の女性は公共の場でブルカ(※)を身に着けることを法律で禁止されており、約8年前にこの法律が制定されてから現在に至るまで、「イスラム差別」だとして反発する声が後を絶たない。
※口や鼻を含む全身を覆うベール。ニカブとも呼ばれる。
今回の件に関しては、カーディが悪いというよりは、「カーディはOKで、イスラム教徒の女性はNGなんておかしい」という問題提起に近いが、カーディとしてはただ純粋にファッションを楽しんだつもりが、思わぬ場外論争へと発展してしまった。(フロントロウ編集部)