「不届き者」を見事に撃退
フランス・パリで開催中のパリコレクションで老舗ブランド、シャネル(CHANEL)の2020年春夏コレクションが発表。
会場となったグラン・パレにはパリの名物の1つである屋根の上の景色が再現され、故カール・ラガーフェルドの後継者に任命されたヴィルジニー・ヴィアールが手がけた初のコレクションを身に着けたモデルたちがランウェイを歩いた。
滞りなく行なわれていたショーだが、フィナーレに差し掛かると、客席で観覧していた1人の女性が突然ランウェイに侵入。
ツイード素材のセットアップにキルティングバッグを肩掛けし、黒いハットを被って“シャネル仕様”を装ったこの女性は、あたかも自分もショーの一部かのようにモデルたちの列に混ざり、ランウェイを闊歩した。
これに素早く気づき、対処したのが、人気モデルのジジ・ハディッド。
ランウェイの先端でほかのモデルたちとともにポーズをとっていたジジは、侵入者の女性が自分と同じエリアでポーズを決めにやって来ると、彼女にひと声かけ、肩に手を回し、背中をそっと押して退場を促した。
周囲のモデルたちの協力もあり、大事に発展しないまま、女性はバックステージへ。
来場客によって撮影された、その時の一部始終を収めた動画がコチラ。
その後の調べで、この女性の正体が約23万人のチャンネル登録者数を持つ人気ユーチューバー兼コメディエンヌのマリー・ベノリエルだということが判明。
ジジの機転の効く冷静な対応は来場者たちだけでなく世間の多くの人々から称賛されている。
ジジは、数週間前に行なわれたニューヨーク・ファッションウィークでのマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)のショーの最中にそれまで履いていた靴のヒールが破損。堂々と裸足でランウェイを歩き喝采を浴びた。(フロントロウ編集部)