A24とドレイクが贈る危険なドラマ
ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』は、ディズニー・チャンネル出身の俳優・歌手・ダンサーとして活躍するゼンデイヤが、これまでの清純なイメージを覆す難しい役どころに挑戦し、演技派としての実力を開花させた作品。2019年最高のドラマだという呼び声も高く、俳優のレオナルド・ディカプリオもハマっていて「とても素晴らしい」と絶賛している。
ユーフォリアとは、幸福感や多幸感を意味している。ゼンデイヤ演じる主人公のルーは、わずか17歳にして重いドラッグとアルコール中毒患者。薬物リハビリ施設から戻ったばかりだけれど、更生する気はまるでないうえに、とっても嘘つき。
そのうえルーだけでなく、同級生や友人達もセックスや不安障害などのような悩みを抱えていて、みなそれぞれに辛い気持ちを抱えながら高校に通っている。
いま、16歳~20歳までの年代は「Z世代」と呼ばれていて、生まれながらのデジタルネイティブのティーンを指している。『ユーフォリア/EUPHORIA』に登場するゼンデイヤやほかのキャストたちもZ世代。『ユーフォリア/EUPHORIA』は、そんな世代を中心に共感を呼び、さらに現代ティーンの闇を目の当たりにした大人世代に衝撃を与えている
また、実生活ではトランスジェンダーのファッションモデルであり、LGBTQ+を支援するアクティビストとしても熱い注目を集めるハンター・シェーファーも出演。彼女が『ユーフォリア/EUPHORIA』のなかでしているメイクは、蛍光のシャドウやスワロフスキーのフェイククリスタルなど、キラキラしたものが多く、アメリカのティーンはみんなそれに夢中。マネする人続出で、大きなムーブメントとなっている。
そんな、ティーン・ムーブメントの代表格を主要キャストに大抜擢したことでも話題を呼んでいる本作の製作総指揮には、世界中の若者から圧倒的な支持を受け、グラミー賞も受賞しているラッパーのドレイクが参加。
淡々としたナレーションと、ヒップホップなどを中心とした重厚な音楽、美麗な映像とが融合し、夢うつつのように絶妙な空気を醸し出ている点は、アカデミー賞作品賞受賞映画『ムーンライト』を生み出した「A24」のスタイルがよく表されていて、幻想的な見栄えになっている。
『ユーフォリア/EUPHORIA』はBS10スターチャンネルで10月30日(水)23:00から放送開始。また、テレビのスターチャンネルに契約していなくても、Amazonプライムビデオの「スターチャンネルEX」で10月31日(水)から毎週木曜日に1話ずつ配信されるから、気軽に視聴することができる。
早くもシーズン2の製作が決定し、ゴールデングローブをはじめ、この年末の賞レースでも本命候補に挙がること必至の話題作。
『ゲーム・オブ・スローンズ』をはじめ、テレビ界の常識を覆す作品を送り出してきたHBOならではの、リアルかつ冒険的なティーン・ドラマがついに日本上陸する。
<作品情報>
ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』(全8話)BS10スターチャンネル
【STAR2 字幕版】 10月30日(水)より毎週水曜よる11:00 ※10月30日(水)第1話は無料放送
【スターチャンネルEX】 10月31日(木)より配信スタート毎週木曜、 1話ずつ更新
(フロントロウ編集部)