『ドント・ブリーズ』制作者の新作
全米公開後、低予算ながら初登場No.1を記録し世界中で話題となった『ドント・ブリーズ』のプロデューサー、サム・ライミが新たに仕掛ける、究極の極限状態のサバイバルスリラー映画
『クロール ―凶暴領域―』
が、10月11日より全国ロードショーする。
サメを遥かに超える獰猛さで、水陸で人間に襲い掛かる“地球最強の捕食生物”であるワニと、巨大ハリケーンという絶対に生存不可能な最恐最悪の組合せによる極限状態からのサバイバルを描く本作。
主人公ヘイリー役は、映画『メイズ・ランナー』シリーズや、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のニューヒロインとして来日を果たし、2019年にはカルティエ(Cartier)の新モデルに抜擢されたカヤ・スコデラリオ。彼女の父親役は『プライベート・ライアン』などで知られるバリー・ペッパーが務めている。
カヤ・スコデラリオのインタビューが到着
今回、主演のカヤ・スコデラリオが、映画『クロール』について語ったインタビューが到着。ワニ×巨大ハリケーンと闘った過酷な撮影のなか、カヤを救った人物とは?
作品について知らされたとき
「『メイズ・ランナー』でお世話になったウィック・ゴッドフリーが今パラマウントにいて、彼が読んでほしいと送ってくれたの。それで、映画で主役を張ってほしい、カッコいい、強い女性、傷ついているけど生き抜いていく女性を演じてほしいと。ただ、どれほど体力的に大変な役かは(敢えて)言わず(笑)。最初に読んだとき、「これまでで一番大変な仕事になる」と思ったわ。子育てとの両立も難しいだろうと思ったけど、でも挑戦したかったし、ワクワクしたし、そういうのが大好きなの。自分を体力的にも精神的にも気持ち的にも追い込むのも自分にぴったりだなと思ったわ」
セルビアでの撮影について
「セルビアのことが大好きになった。とても面白くて強い国民性よ。特に女性が強くて、他人に文句は一切言わせない。そこが大好きだった。パーティー好きで、遊び好きで、川のボートがナイトクラブなの!私たちも息抜きによく行ったわ。セットがパーティー会場になったこともあるわ。私たちがラップを流していたら、倉庫がパーティー会場になっていたの。本当にいい人たちばかりだし、歴史ある美しい国よ。楽しかったわ」
ハードな撮影を送る中で1日の終わりのリラックス法とは?
「撮影は疲労困憊で、正直、記憶はおぼろ。頭からつま先まで血と泥まみれで帰ってきて、そのまま寝てしまう日もあったわ。だから、母が撮影地のセルビアまで来てくれて、息子の世話を引き受けてくれたの。毎晩一緒で、「食べなさい、シャワーを浴びなさい」と言ってくれて、泣かせてもくれて、話し相手になってくれた。私にとって一番の親友でもある母が来てくれたことで、普通の生活の感覚を思い出すことができた」
アレクサンドル・アジャ監督について
「すごくいい人よ。テディベアみたいに柔らかくて優しいの。監督としても優秀でビジョンが明確よ。私はスリラー映画が初めてだったから、状況に合った緊張感を出せるかが一番心配だった。彼は常に注意を払っていて呼吸の速さまで指導してくれた。怖がるべきか、本能で逃げるべきか、明確に指示してくれる。とにかくいい人で、過酷な環境下だけど癒やされた。シーンの核心は説明するけど、自由に演じさせてくれたわ。とても寛大だけど目的は明確よ。私は監督と共に作品を作り上げるのが好きなの。知ったかぶりして指示を聞かないのはダメよ。監督がいる意味がないわ。私たちはとてもいい関係だった。「もっと緊張感を高めて」と状況についての指示はするけど、演技は私に任せてくれる。強制もしないし放置もしない」
サム・ライミについて
「大勢が楽しめる映画を作れる人。映画はそうあるべきだと思う。劇場へ行かない人が多いけど、映画には人と共有する楽しさがある。サムは観客が求めるものを与え、一つにできる。でも驚きや衝撃もあるの。本作の筋書はシンプルよ。ハリケーンの中で、家にワニが来る。でも緊張と恐怖だけでなく父娘の物語であり、女性の物語でもある。シンプルな中に多くが詰まった独創的な映画よ」
本作で大事にしたこと
「大切にしたのは家族の物語よ。私が女優をしているのは、物語を伝えるためだもの。ワニが人を襲うだけでなく、主人公が何をし、どんな理由で、どんな決断を下すかよ。だから私が大切にしたのは、父娘の関係を描いた物語。そこにしっかり焦点を当てられたと思う」
究極の極限状態のサバイバルを描きつつも、家族の物語を観ることが出来る映画『クロール ―凶暴領域―』は、10月11日より全国ロードショー。(フロントロウ編集部)