多くの服役囚の釈放に関わってきたキム・カーダシアン
キム・カーダシアンは、不当な量刑を言い渡されていた元服役囚への恩赦を求めてトランプ大統領へ直訴したり、刑務所の環境改善のために活動したりと、ここ数年でアメリカの司法の場への参加に熱心に取り組んできた。
現在は弁護士になるための勉強をしているキムが、Netflixドキュメンタリー『殺人者への道』で注目された服役囚ブレンダン・ダッシーの釈放を求める活動に賛同の声を上げた。
『殺人者への道』で注目された逮捕事件
事の発端は、ブレンダンの叔父であるスティーブン・エイブリーが1985年に逮捕されたこと。18年間も服役した後の2003年に、スティーブンへの判決は冤罪だったことが発覚し、無罪放免となった。
しかしその2年後の2005年に、スティーブンと同じ街に住んでいた女性が殺害される事件が起き、その際に、スティーブンの甥であるブレンダンが自白したとして、2人とも逮捕された。
しかし知的障害のあるブレンダンへ警察が自白を強要した疑惑があり、2016年には警察側が当時16歳のブレンダンに対し証言を強要している映像が『殺人者への道』の中で公開された。アメリカ合衆国下級判事がブレンダンの証言は強要されたものだとして釈放を決定したが、州検事らが異議を申し立てたことにより、ブレンダンはいまだ収監されている。
ブレンダンは2048年まで仮釈放なしの終身刑、叔父のスティーブンは仮釈放なしの終身刑を言い渡されている。スティーブンも当初から無実を主張している。
ブレンダンのための署名活動が開始
そんななか、ブレンダンへの恩赦を求める署名活動が、10月2日に彼の代理人によって開始された。
そしてキムも、ブレンダンのサポートのために動き出したよう。
6,200万人以上のフォロワーがいるツイッターで、ブレンダンの直筆の手紙をリツイート。ブレンダンの事件が起きた米ウィスコンシン州の州知事トニー・エバーズへ向けて、「エバース知事、お願いします。この手紙を読んでください」とメッセージを送った。
これまでもセレブが特定の事件や被疑者のために声を上げることはあったけれど、これまで約20人の服役囚の釈放に関わってきたキムの実力は実証済み。
そのような功績を考慮すると、キムがブレンダンの恩赦を求めて声を上げたことが事件の進展に大きな影響を及ぼす可能性は高い。(フロントロウ編集部)