流産や死産を経験した「ママ」へ向けた“絵本”が、アメリカでベストセラーになっている。(フロントロウ編集部)

亡くなった赤ちゃんへの思いを綴る絵本

 多くの女性が経験する「妊娠」。しかし、そこには大きなリスクを伴う。厚生労働省不育症研究班の調査では、妊娠を経験したことのある女性のうち、1回の流産を経験したことのある割合は約40%、2回の流産を経験したことのある割合は4.2%に上る。

画像: 亡くなった赤ちゃんへの思いを綴る絵本

 アメリカに住む作家のマーガレット・スコフィールドは、友人が流産を経験したとき、「なにか悲しみを和らげるもの」を贈りたいと考えたそう。そこでマーガレットは絵本を探すことにしたと、米TODAY Parentsに話す。

「妊娠の幸せな結果へは非常に多くの選択肢があるので、4人に1人が経験する流産に対してもなにか(贈れるもの)があると思ったんです。でも、私は自分で本を書くことにしました。なぜなら何も見つけられなかったから」

 悲しみに暮れる友人のためにマーガレットが書いた絵本は、『I Love YouStill: A Memorial Baby Book(それでも愛してる:赤ちゃんの思い出の本)』というタイトルに決定。ママたちが、亡くなった赤ちゃんを称えられるように、書き込み式の絵本になった。

 そのなかには、こんな1文も。

 「なにかが私が期待したとおりではないと気がついた時、私は妊娠( )週( )日目だった」

 さらには、赤ちゃんに名づける予定だった名前や、妊娠までの日々、そして出産に向けてどんな準備をしていていたかを書く項目があるという。

 本を購入したという女性は、米テレビ局KARE11にこう話す。

「あの子は今4歳になっているはずでした。この秋から幼稚園に通い始めるはずだった。本は、私の他の子供たちの本の横に置いてあります。すごく馴染んでいます。だからこそ、私は4人の子供のママなんだって思えるんです」

 マーガレットは、この本をきちんと悲しみを和らげる効果のあるものにするために、医師や非営利団体に協力を求めて制作。完全に自費出版であるにもかかわらず、米AmazonのBaby Journals部門で、現時点でなんと第5位に入るほどのベストセラーになっている。

 マーガレットによると、自費出版は資金調達が厳しく、注文に応じることが大変な時もあったそう。しかし彼女は、「この本に関しては、誰かがそれを求めているのに手に入れられないという時には、とても申し訳なくなってしまう」と、貯金を切り崩しても出版を続行。現在エージェントや出版社を探しているところだという。

 マーガレットは、「これは本当に、愛からくる労働ですから」と米TODAY Parentsに語った。(フロントロウ編集部)

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