過去の悪事と2回の嘘で懲役4年
ブルーノ・マーズとグッチ・メインとコラボした楽曲「ウェイク・アップ・イン・ザ・スカイ」や、米Billboardのアルバムチャート1位に輝いたアルバム『ダイイング・トゥ・リヴ(Dying to Live)』で知られる、ラッパーのコダック・ブラックに懲役46ヵ月の有罪判決が言い渡された。
コダック・ブラックは、現在22歳ながらこれまでに暴行や性犯罪、ドラッグに関する罪など様々な罪を犯した前科がある。そんななか、2019年1月と3月に自身の犯罪歴を2回も隠して、銃器を4つも購入しようとした(※)として、5月に米フロリダ州マイアミで行なわれた世界最大のヒップホップフェス「Rolling Loud」のステージに上がる直前に逮捕された。
※アメリカでは銃器を購入する資格を取得するために、過去の犯罪歴やメンタルヘルスの状況などを証明する必要がある。
コダック・ブラックが購入したとされるライフルは、3月にフロリダ州のポンパノビーチで起きた銃撃事件の現場で回収されたほか、別の銃器はコダック・ブラックと仲間がカナダのナイアガラ滝付近からアメリカに入国しようとした時の車の中で発見された。
逮捕されてからマイアミの拘置所に収容されているコダック・ブラックは、8月に嘘をついたことを認め、今回米フロリダ州マイアミの裁判所で、3年間の保護観察または仮釈放を認める懲役4年近い判決が言い渡された。
コダック・ブラックが犯した罪は、最大で懲役10年になると言われていたもので、弁護士はコダック・ブラックが貧困で治安の悪い地域で育った環境から、非行に走るようになったとし、不正に銃器を購入したのは「自己防衛のために銃が必要だった」と弁護。罪を認めて「自分の責任を取ろうとする姿勢」があるとして、刑を軽くするよう要求。
その結果、懲役期間は46ヵ月となったものの、有罪判決を下した裁判長は、コダック・ブラックに対して「若者はバカなことをするので普段は大目に見るが、君は15歳からバカなことをし続けていることが問題だ」と厳しい言葉を伝えた。
判決を受けたコダック・ブラックは、自身のインスタグラムを更新。囚人服を着た姿でバッチリポーズを決める写真を投稿し、「ムショにいる間待ってろよ。箱のなかから命令してやる」と、有罪判決にも全く動じないコメントをしていた。(フロントロウ編集部)