テイラー・スウィフトとのバトルの渦中にあるジャスティン・ビーバーの“恩師”こと音楽マネージャーのスクーター・ブラウンが、テイラーのファンと見られる人物から送りつけられたという「殺害予告」を公開。テイラーへの公開レターを通じて、面と向かって対話をしたいと改めて訴えた。(フロントロウ編集部)

ファンたちの怒りが爆発

 テイラー・スウィフトが、デビューから2018年末まで所属していたレーベル、ビッグマシン・レコーズを買収したことにより、彼女が制作した過去の楽曲の原盤権を手にすることとなった音楽マネージャーのスクーター・ブラウン。

 この件について、同レーベルのスコット・ボーチェッタCEOから事前に知らされていなかったというテイラーは、数年前から水面下で因縁の関係にあったスクーターが自分の楽曲の原盤権を獲得したことに憤り、怒りの告発を行なったのが2019年7月のことだった。

画像: 写真右:スクーターとスコット。

写真右:スクーターとスコット。

 以来、テイラーがスクーターが原盤権を手にした楽曲の再録を行なうことを決断したことで、事態は少し沈静化したように見えたが、10月に入り、ボーチェッタCEO率いるビッグマシン・レコーズがテイラーが過去の楽曲をパフォーマンスすることを妨害するような行動に出たことを受け、テイラーが再告発

 結局のところ、ビッグマシン・レコーズ側にはテイラーの過去の楽曲披露に関して規制する権利は無く、テイラーは無事、出演が予定されているアメリカン・ミュージック・アワード(以下AMA)の舞台で過去の楽曲を含むメドレーを披露できる運びとなったのだが、テイラーの悲痛な叫びに反応した彼女のファンたちは、スクーターとボーチェッタCEOへの怒りを露わにし続けている。


テイラーへの「公開レター」を投稿

 
テイラーからSNSやインタビューを通じて批判されながらも、公の場ではなく、面と向かって今回の件について話し合いたいと考えていたスクーターは、これまで、頑なに沈黙を貫いてきた。

 しかし、テイラーの再告発以来、彼女のファンや彼のやり方が卑劣だと考える人々からの誹謗中傷や自身の妻や子供にも危害を加えるといった内容の脅迫が届くように。ついにしびれを切らした彼は、米Variety主催のイベントでテイラーとの“バトル”について、騒動後初めて言及した。

画像: テイラーへの「公開レター」を投稿

 その中で、スクーターは、SNSを通じて自分の意見を発信する昨今の風潮に対し、「黙っていることで、みんなから自分が『悪者』だと思われたとしても、(SNSで何か言うくらいなら)僕は悪者のままでいい。それでも僕はSNS合戦には応戦しない」とコメント。

 しかし、同日の夜、その方針をひるがえし、インスタグラムを通じてテイラーに宛てた「公開レター」を投稿。改めて、どうか自分との話し合いの場を持って欲しいと懇願した。

 以下、スクーターからテイラーへの公開レターを全文訳。

テイラー・スウィフトへ

先週、君が声明を発表して以来、僕の家族に対して数えきれないほどの殺害予告が届いている。今朝、僕は、SNS上でのバトルには参戦しないと話したばかりだけど、今夜、家に戻ったら、妻から僕らの子供たちに危害を加えるといった内容の脅迫電話がかかってきたことを告げられた。先週どんなことがあったか、すべてを細かくここで明かすつもりはないけど、僕は、途方に暮れていたよ。自分の妻や子供たち、部下や彼らの家族のことを考えると、この問題をどう解決すべきかということに、いろんな感情が湧きあがった。僕は大きく深呼吸し、さまざまな事に考えをめぐらせた結果、この手紙を書いている。誰かの身を危険に晒すようなことだけは、僕は絶対にしたくない。
 君だって、こんな状況を望んでいたわけではないとは思う。でも、君の言葉には、ものすごい重みがあるということや、君の言葉を本来とは別の意味でとらえる人たちもいるということを理解してほしい。僕らが受けている脅迫について、4日前に弁護士から知らされているはずなのに、君がそれを無視していることについては残念に思うけれど、僕はまだ、事態を改善できると望みを持ち続けている。
 僕らは無意味な暴力が起こり得る時代に生きていて、僕は、夫として、父親として、不安を抱いている。
 この世界には、人々が面と向かって会話をするよりも、SNSを通じて自分の意見を表現し合うという有害な分裂が蔓延している。僕はそんなのには加担したくない。正直に言うと、僕がビッグマシーン・レコーズ社と提携したことに、君がそんなにも心を痛めていることを知ってショックだったし、落胆せずにはいられなかった。だって、君とはほんの数回しか会ったことがないけど、その時はいつも友好的でお互いへの尊敬を感じる雰囲気だったと記憶しているから。今、僕が望んでいるのは、状況を修正することだけだ。どんな可能性にも進んで応じるよ。ここ半年の間に僕がした、君と話し合いの場を持つための電話はすべて拒否されてしまった。君のチームの人たちや、共通の友人の助けも借りたけど、それらもすべて通用しなかった。なんだかもう、君は僕との衝突を解決することに興味がないのかなとすら感じてしまう。家族の安全が不安視されるようになった以上、僕にはもう、こうして公の場でのメッセージを通じて、君との対面を懇願し、一緒に解決策を見つけようと打診するという方法しか残っていない。これまで何度も君の代理人を通じて解決を試みたけど、もう、こうするしかないんだ。電話で何とかしようという作戦は、まったく功を奏していない。

 君の告発には苛立ちを感じる部分もあるし、君の言い分の多くには賛同できない。ただ、僕は、どんなアーティストも、絶対に、追い詰められたり、いじめられていると感じるべきじゃないと考えている。僕は、自分のキャリアのすべてをクリエイティブな人たちやアーティストたちのために捧げてきた。だから、その反対側の考えに回るということは断じて無い。
 世間の皆さんももうご存知のように、君はAMAでどの楽曲でも自由にパフォーマンスできる。僕は、この件に関しても、これからも、君のパフォーマンスについて口出しすることは絶対に無い。法律的にも、君が自分の曲を披露するのに誰かの許可を取らなくちゃならないなんてことはないけど、世間での議論や混乱を避けるために、僕はあえてこの手紙に、はっきりとそのことを記載しておく。
 前に進むためにも、解決策を見つけたい。君の都合に合うように、僕はいつでもスケジュールを空けるよ。たくさんの人たちが、君とのミーティングは実現しないと僕に言った。彼らは君がしようとしているのは、真実を明らかにすることや問題を解決することではなく、自分にとって都合のいい物語を作り上げることだと考えているみたいだ。でも、僕は君の意図はそうではないと期待している。僕はここにいる。尊敬の気持ちをもって、直接君と話し合う準備ができている。でも、もし君が友好的な解決を拒否し、さらに重大な公開声明を出すつもりなら、僕は、その過程において、誰も傷ついたりしないことを祈るしかない。僕は、これからも君の成功を祈っているし、この問題を解決できることを願っている。


自身に送られた「殺害予告」を公開

 スクーターの投稿の終わりには、彼が受け取ったというテイラーのファンとみられる人物からの殺害予告メッセージのスクリーンショットが添えられていた。

画像: ©Scooter Braun/ Instagram

©Scooter Braun/ Instagram

 そこには、「ハーイ。おまえは、子供たちと一緒に死んだらどう? 明日、銃を買って、お前たち全員の頭をぶち抜きに行くよ」という震え上がるようなコメントが書かれていた。(フロントロウ編集部)

この記事を気に入ったら、「FRONTROW」のfacebookページをいいね!する

This article is a sponsored article by
''.