サッカー好きな少女たちを前にウィリアム王子は…
イギリスに住むオリヴィア・ハンコックは、サッカーを愛する14歳の少女。しかし、学校のサッカーチームでは、性別の影響で少年たちにパスを回してもらえず、サッカーの上手いオリヴィアに嫉妬した少年に殴られたこともあるという。
そんな辛い経験から、サッカーやスポーツにおける男尊女卑に声を上げる活動を始めたオリヴィアは、英国王室が世界を変える若者たちを表彰するThe Diana Awardの2019年受賞者のひとりに。
その授賞式で、オリヴィアはウィリアム王子と対面。活発なことで知られる娘シャーロット王女を育てるウィリアム王子は、彼女を励ますこんな子育てのエピソードを明かした。
ウィリアム王子の息子であるジョージ王子とシャーロット王女は、現在6歳と4歳。家族でサッカーをして遊んでいると、ジョージ王子がこんなことを言うことがあるという。
「シャーロット、僕は君より上手いんだからね」
するとすかさず、父であるウィリアム王子はこんな言葉を息子に言ったという。
「ジョージ、シャーロットは君と同じくらい上手くなりえるよ」
ジョージ王子は、単純に年上の自分のほうが上手いはずだと主張したかったのかもしれないけれど、6歳といえば、社会の固定概念に影響され始めてもおかしくない時期。だからこそ、例えば、スポーツだからといって男子が上手いとは限らないことを自然に伝えるなど、ジェンダーにまつわる固定概念を植えつけないよう育てることは、子育てにおいて大事なこと。
イギリスのウィリアム王子がそのような姿勢で育児に取り組んでいることは、オリヴィアだけでなく、多くの少女たちを励ますことにもつながる。そんなウィリアム王子との会話を英Hello!に明かしたオリヴィアは、「ウィリアム王子がジョージ王子にそのようなことを言っていると聞いて、素晴らしい気分です」と話した。
ウィリアム王子といえば、今年6月に「子供にLGBTQ+当事者であると告白されても、まったく問題はない」と発言し、王族という立場の王子が個人を尊重する姿勢を見せたことで、世界中の多くの人々から喝采を浴びた。(フロントロウ編集部)