ポールがブライアンに密かに相談事
元ザ・ビートルズのポール・マッカートニーは、未発表曲「ホーム・トゥナイト(Home Tonight)」と「イン・ア・ハリー (In A Hurry)」をリリースし、2020年にはツアーも行なうと発表されたばかり。77歳になっても第一線で活躍するポールだけれど、「あること」をクイーンのブライアン・メイに相談していたよう。
ポールがブライアンに相談したのは、2020年で50周年を迎えるイギリス最大級の野外音楽フェス、グラストンベリーの出演について。
じつはブライアンは、グラストンベリーの主催者であるマイケル・イーヴスと、アナグマの駆除についての意見が食い違い、マイケルがブライアンに突っかかってくることなどが原因で関係性に亀裂が。熱心な動物保護活動を行なっているブライアンは、無罪の野生の動物であるアナグマを駆除するのが許せなく、グラストンベリーに出演する予定は事情が変わらない限りないということを明かした。
そんななか、ポールが50周年という節目の年にグラストンベリーのヘッドライナーとして出演することが決定。ポールもブライアンと同じく熱心な動物保護活動を行なっているため、今回のアナグマ騒動を気にしていたようで、ブライアンが今回その経緯を自身のインスタグラムで明かした。
ブライアンはポールがグラストンベリーに出場することが書かれた新聞をインスタグラムにアップし、「ポールがグラストンベリーでプレイする!」とコメント。そして「ポールがが(グラストンベリー)の招待を受け入れる前に、親切にも僕に電話をくれたんだ。彼は(出演することで)近年のアナグマの大量虐殺を支持しているように見えてしまうことを心配していた。動物に関して素晴らしい運動を行なっているポールは、きっぱりとアナグマの殺害について反対している。僕はポールに責任を感じなくていいと話したよ。(グラストンベリーで)プレイしたくないのは、マイケル・イーヴスの僕に対する個人的な発言が根本だから。これは本当。僕は毎日こういった話題で違った意見を持つ人たちと働いている。(違う意見を受け入れることは)前に進むには必要なことだからね。けど、僕のことを侮辱する、仕事に無知な人と働く必要はない」と語っており、ポールに相談されたということと同時に、マイケルのことについても触れた。
その後同じ投稿でブライアンは「話は変わって、ポールと彼のバンドが(グラストンベリーで)素晴らしいギグをしてくれることを願っている」と、ポールに激励の言葉を送った。
ブライアンもポールも熱心に動物の愛護活動を行なっているだけに、今回のアナグマ騒動には大反対。しかし、50周年という記念すべきグラストンベリーでプレイする盟友をかばい、快く送り出したブライアン。2人の交流はあまり表に出てこないけれど、今回その深い絆を証明した。(フロントロウ編集部)