人気シンガーの主張って?
1990年代から2000年代に活躍したR&Bグループ、ドゥルー・ヒルのメンバーとして知られるシンガーのシスコ(Sisqo)。そんなシスコが、2000年代に大ヒットさせた楽曲といえば「Thong Song」。

日本語でランジェリーのTバックを意味する「ソング」と名付けられた同曲が、ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットの売上を上昇させたと、米レコードレーベルのDef Jamにこう話した。
「この曲がヒットしたと気づいた瞬間に、俺はヴィクトリアズ・シークレットと話をしなきゃなって思ったんだ。でも、みんなの方が早かったね。曲が爆発的に売れてから、ヴィクトリアズ・シークレットとミーティングしたら、『私たちも曲を気に入っているし、君はいい人そうに見えるけど、Tバックの売上はもうすでに80パーセント上がっているんだ』って。彼らはすでに気づいていて、稼ぎ出していたんだ」

1999年に「Thong Song」をリリースしたシスコ。デビューアルバム『Unleash the Dragon』に収録された同曲は、ビルボードのチャートで1位に輝き、4つのグラミー賞を受賞するほどの大ヒットを記録。ちょうどその時期と重なる1990年代後半に欧米でTバックが人気を得はじめ、ランジェリーの一種として大衆に受け入れられるようになった。
自身の歌がヒットしたおかげで、Tバックの知名度が上がったことは間違いないと持論を展開したシスコ。その恩恵を得られなかった悔しさをにじませながらも、「それから20年間、俺は銀行口座に向かって笑っていたよ」と、ジョークを飛ばした。(フロントロウ編集部)