アウシュヴィッツ記念館がアマゾンに抗議
日本時間の12月2日早朝、アウシュヴィッツ記念館が米Amazonに抗議のツイートを送った。
「アウシュヴィッツの画像が使われた“クリスマスのオーナメント”を販売するのは不適切です。アウシュヴィッツがあしらわれた栓抜きにいたっては、不快なうえ冒とくしています。この業者の商品を取り下げることをアマゾンに要求します」
アウシュヴィッツ記念館が問題視したのは、オーナメントや栓抜き、マウスパッドなどに画像をプリントしてアマゾンで販売している業者の商品。この業者の商品には、パリの凱旋門や日本の富士山などの観光名所と並んで、100万人以上が殺害されたアウシュヴィッツ強制収容所の画像が使われていた。
Selling "Christmas ornaments" with images of Auschwitz does not seem appropriate. Auschwitz on a bottle opener is rather disturbing and disrespectful. We ask @amazon to remove the items of those suppliers. https://t.co/0uG2JG558e pic.twitter.com/ucZoTWPk1W
— Auschwitz Memorial (@AuschwitzMuseum) December 1, 2019
この事実が発覚してから、業者にはクレームが殺到。業者側に連絡したところ、「関連商品は即刻取り下げます」という返答が返ってきたという男性は、「この製品はコンピューターで作られていて、彼らはどの写真が使われているか把握していないようだ」と、アウシュヴィッツ記念館のツイートのコメント欄で語った。
さらにアマゾンにもクレームが入り、アマゾン側は業者の販売権利をはく奪すると回答。現在、アマゾンからはこの業者によるアウシュヴィッツ関連のグッズはすべて削除されているだけでなく、この業者の他の商品も購入することができなくなっている。
ネット民の助けもあり、発覚から1日以内に販売中止が決まったことを受けて、アウシュヴィッツ記念館は、「アマゾンはアウシュヴィッツ強制収容所の画像が使われた“クリスマスオーナメント”を取り下げたようです。皆さんの動きと反応に感謝します」とツイートした。(フロントロウ編集部)