「双子の兄」にチャンスが訪れる
トップモデルのケンダル・ジェンナーが、姉のキム・カーダシアンや妹のカイリー・ジェンナーといったカーダシアン/ジェンナー家の家族とともに出演するリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』の人気は、アメリカでの放送開始から12年が経った今でもまったく衰える気配を見せない。
日本でもdTVで絶賛放送中の同番組とはまた別に、カーダシアン家の“幻のメンバー”に密着するドキュメンタリー番組が制作されることが明らかになった。
2020年の4月にサービス開始が予定されているモバイル向け短尺動画ストリーミングサービス、Quibi(クイビィ)の番組として配信が決定したのは、ケンダルの“双子の兄”ことカービー・ジェンナーをメインキャストに迎える新シリーズ。
しかし、ケンダルの“双子の兄”と言っても、実際には血の繋がりはまったく無く、じつは、ケンダルとカービーはまったくの赤の他人。
二卵性双生児の双子の兄または弟(※)を名乗るカービーは、2016年頃から、ケンダルやカーダシアン家のメンバーの写真に画像編集ソフトを使って勝手に自分を合成したパロディ写真をインスタグラムで公開していたところ、大人気に。
※英語では「Fraternal Twin(二卵性双生児の双子)」と称しているが、兄か弟かの名言はない。しかし、どう見ても、カービーのほうが老けているため、記事内では「双子の兄」と表記する。
今では、ケンダル本人やカーダシアン家の母クリス・ジェンナーをはじめ、ケンダルの友人であるモデルのジジ・ハディッドらセレブたちからもフォローされるなど、公認の存在となっている。
言われてみれば、どこかケンダルに顔つきが似ているようにも見えなくもない、妙に説得力のあるカービーは、ツイッターを通じてQuibiを褒めたたえていたところ、これが同社の共同設立者の1人であるメグ・ホイットマン氏の目に留まり、「他と違って、キャラも良いし、冠番組を持ってみない?」と異例のオファーを受けることに。
「ママに相談してみるね」と、“設定”を貫いてカーダシアン家の母クリスに相談すると返事をしていたカービーだったが、その後、難なくクリスの許可も取れ、さらにケンダルも賛同したことから、Quibiでのリアリティ番組への出演が実現した。
カーダシアン家のメンバーたちとカービーの掛け合いも登場するという同番組には、クリスとケンダルがプロデューサーとして加わる。
ケンダルは、カービーとの新たなプロジェクトについて「Quibi視聴者の皆さんが、私の双子の兄の日常を垣間見られるようになること、ついに彼に光が当たるチャンスが訪れたことにワクワクしています」と、公式声明を通じて超ノリノリなコメントを出している。(フロントロウ編集部)