※この記事には『アナと雪の女王2』のネタバレが含まれます。
あの「雑学」は本当か?
前作の『アナと雪の女王』の3年後が舞台となっている『アナと雪の女王2』。雪や氷を創り出す不思議な力を持つエルサの手によってこの世に生を受けた雪だるまのオラフは、続編では3歳に。
そんなオラフは、続編では文字を読むスキルを身に着けており、本を読んだりしてさまざまな言葉や知識を身に着けることにハマっているようす。
エルサと妹のアナ、氷売りのクリストフ、トナカイのスヴェンと一緒に、エルサの不思議な力の起源を探る冒険の旅に出たオラフは、道中、みんながちょっとウザそうにしているのにも関わらず、これでもかというほど、自分が学んだいろいろな雑学を得意気に披露。
「へ~!」と思わず感動してしまうものから、「本当なの?」と疑ってしまうものまで、さまざまなトリビアを口にしていたけれど、そのなかでも、海外の観客たちの間で最も話題になったのが「カメはお尻の穴で息をするんだよ!」という眉唾物の情報。
もちろん、知っている人も多い雑学だが、オラフのセリフで初めてこの情報を耳にした子供たちも多く、「信じられない!」、「嘘だー!」といった声も多かった。
そんなトリビアについて、英語版でオラフの声を担当した俳優のジョシュ・ギャッドが、この情報が事実かどうかを検証した。
“検証”といっても、実際に生きたカメを使って実験を行なったわけではなく、ジョシュが実行したのは、ネット検索。
「カメはお尻で呼吸できるのか?」という疑問をグーグル検索して表示された画面のスクリーンショットをインスタグラムで公開したジョシュは、「言ったじゃん」というシンプルなコメントを添えて、この雑学が科学的な根拠に基づいた情報であることをお茶目に証明していた。
ちなみに、ジョシュが公開した検索結果には、「カメはお尻の穴で呼吸する。この行動は総排せつ腔呼吸と呼ばれ、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出しているだけなので、一般的に言う呼吸とは異なるが、事実上は呼吸ということになる。お尻での呼吸はカメにとって冬眠時に最も重要な酸素吸収源となる」と記述されている。
少し分かりにくいのでさらに解説を加えると、カメは通常、陸にいるときは肺呼吸をしているものの、水中ではお尻の穴、詳しく言うと、肛門の粘膜の毛細血管から水中の酸素を吸収しているのだそう。あくまでも、補助的な呼吸法だが、筋肉を使わないため省エネで、水中で冬眠している際には、この呼吸法を活用している。
前作でもそうだったが、続編の『アナと雪の女王2』でも、オラフのセリフの多くは、声優であるジョシュのアドリブ。
ユーモアのセンスが抜群なジョシュが、このカメにまつわる雑学を自分で劇中のセリフに織り込んだかどうかは不明だが、子供だけでなく大人の心も鷲掴みにするオラフの絶妙なコミカルさと可愛らしさには、ジョシュによるアイディアや工夫も大きく影響している。
ほかにも「水には記憶がある」、「男性は雷に打たれる可能性が女性よりも6倍高い」、「人は1日400万回まばたきをする」、「ゴリラは嬉しいとゲップをする」、「ウォンバットは四角いウンチをする」といった豊富な雑学を披露していたオラフ。これらの情報の真相が気になる人は“検証”してみては? (フロントロウ編集部)