Disney+(ディズニープラス)が実写版『アラジン』のスピンオフドラマを発表。先日、アラジン役を務めたメナ・マスードが“人種差別で他のオーディションが受けられない”と衝撃告白したばかりだったため、SNSを中心に大きな波紋を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

アンダース王子が主人公

 2019年11月12日からアメリカなどで開始されたDisney+(ディズニープラス)は、現在『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品『マンダロリアン』などで波に乗っているストリーミングサービス。

 ディズニー作品、ピクサー作品、マーベル作品、その他オリジナルコンテンツなど様々な人気映画やドラマが配信されており、日本でも2年以内に配信開始予定。

 そんなDisney+は、新企画として実写版ディズニー映画『アラジン』のスピンオフ作品の制作を発表。このことについて、SNSを中心に大きな話題となっている。

画像: ©WALT DISNEY PICTURES/LIN PICTURES/MARC PLATT PRODUCCTIONS/RI / Album/Newscom

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 映画『アラジン』は2019年に公開され、1,000億円を超える大ヒットを記録した作品。主人公のアラジンを演じたのは2,000人の候補者から選ばれたメナ・マスード。本作で広く知られることになったメナは一気にスターダムを駆け登るかに思われていたが、先日、自身が“中東系の顔をしている”ために、人種差別を受けてオーディションを受けることができないと告白し、世界に大きな衝撃を与えた。

 そのほとぼりが冷めぬうちにDisney+が発表した『アラジン』のスピンオフは、現在ウワサされている続編とは無関係のもので、主人公となるのは実写版オリジナルのキャラクター、アンダース王子。

 アメリカ人俳優のビリー・マグヌッセン演じるアンダース王子は北欧出身で、1992年のアニメ『アラジン』には登場しないキャラクター。愚かさと高慢さで、ほれ込んだヒロインのジャスミンに結婚を申し込むも、みごと玉砕する“残念な王子”役として観客を楽しませた。

画像: アンダース王子が主人公

 2017年にこのキャラクターが発表された際は、ファンからは“中東を舞台にした『アラジン』に、どうしてわざわざ白人のキャラクターを追加しなければならないのか”という不満の声も上がっていた。

 今回のスピンオフに関しては、メナの告白の影響もあってか、SNSは大荒れ。

 「観客は本当にこんなスピンオフを求めているとでも?」「ハリウッド。あなたは人種差別者だ!」「メナはオーディションさえ受けられないのに、正当な理由もなく『アラジン』に追加されたアンダース王子は簡単にスピンオフを獲得した」「タイミングが悪い」など、怒りのコメントが多く飛び交っている。

 米EWによると、このスピンオフのアイデアを提案して計画を練ったのはなんとアンダース王子を演じたビリー本人だという。(フロントロウ編集部)

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