新アルバムの収録曲全12曲を熱唱
待望のセカンドアルバム『ファイン・ライン(Fine Line)』を12月13日にリリースしたシンガーのハリー・スタイルズが、ロサンゼルスのザ・フォーラムで一夜限りの特別ライブを開催。チケットは完売で会場には約18,000人のファンが集結した。
午後9時。アルバムのジャケットに使われた写真と同じ衣装を着たハリーが、バンドのメンバーを従えてステージに登場すると、会場全体から耳をつんざくような割れんばかりの拍手と歓声が。記念すべき1曲目に「ゴールデン(Golden)」を歌ったハリーは、次の曲に移る前に「戻ってきたよー!」とみんなに挨拶。続けて、集まった大勢のファンに向かって「アルバムを頭から最後までやるのは、今日が最初で最後だと思う。歌える曲があったら一緒に歌ってね。僕達の仕事はたったひとつ。君たちを楽しませること。そして君たちの仕事は、精いっぱい楽しむことだよ」と語りかけた。
そんなハリーの「一緒に歌って」という声がさっそくファンのもとに届いたようで、このあとに歌った「ウォーターメロン・シュガー(Watermelon Sugar)」「アドア・ユー(Adore You)」「ライツ・アップ(Lights Up)」の3曲連続で、ファンの大合唱が巻き起こった。
次にハリーが歌ったのは、彼の元恋人でモデルのカミーユ・ロウの“声”が楽曲に使用されている「チェリー(Cherry)」。続く「フォーリング(Falling)」では、ファンが照らすスマホのライトをの光によって、幻想的な空間が広がった。
その後、バンドのメンバーであるミッチ・ローランド(ギタリスト)と一緒に作った「トゥー・ビー・ソー・ロンリー(To Be So Lonely)」、ハリーが往年のロックスターのようにギターを弾く姿がとても様になっていた「シー(She)」、「サンフラワー、Vol6(Sunflower,Vol6)」と続き、70年代西海岸ロック調の「キャニオン・ムーン(Canyon Moon)」では、場内に手拍子が響き渡った。
ハリーいわく、ファンからインスピレーションをもらって作ったという「トリート・ピープル・ウィズ・カインドネス(Treat People With Kindness)」では、サビのパートを歌うホリーとジェスが登場。2人の美しいハーモニーとハリーの力強い歌声が見事にマッチして、この夜のハイライトのひとつとなった。
ついにアルバムの収録曲もラスト1曲に。「これがラストだよ。あと何曲かやるかもだけど」というハリーの言葉とファンの大歓声とともに始まったのは、アルバムのタイトルと同名の「ファイン・ライン(Fine Line)」。ハリーは最後にステージを左右に駆け回って手を振り、投げキスをして、両手を合わせながら深々とお辞儀をして立ち去った。
アンコールでサプライズゲストが登場
ファンからの「ハリー!」という声援にこたえてステージに再登場したハリーが1曲目に歌ったのは、前アルバムの収録曲「サイン・オブ・ザ・タイムズ(Sign of the Times)」。
アンコールで再び会場全体が熱気に包まれるなか、なんとフリートウッド・マックのボーカルで、ハリーと以前から親交があるスティーヴィー・ニックスがサプライズ登場。2人はステージ上で熱い抱擁を交わすと、フリートウッド・マックの名曲「ランドスライド(Landslide)」をデュエットした。
さらにバンド紹介を挟んだあと、ハリーは彼の原点でもあるワン・ダイレクションの大ヒット曲「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル(What Makes You Beautiful)」を披露。
この曲は、今も1D時代の思い出を大切にするハリーが前作のツアーでもセットリストに組み込んでいた楽曲で、今回もロックにアレンジされた“ハリーバージョン”でお届け。ステージ上で激しく踊るハリーにこたえるように、ファンも一斉にジャンプして合唱するなど、盛り上がりも最高潮に。
続いてハリーは「もうすぐクリスマスだから」と言って、ポール・マッカートニーの「ワンダフル・クリスマスタイム(Wonderful Christmas Time)」をカバー。場内に大量の紙吹雪が降り注ぐなか、ハリーからのひと足早い“クリスマスプレゼント”に会場全体が酔いしれた。
そしてラストは、アルバムの共作者やバンドのメンバー、スタッフ、ファンに再びお礼を言って、「キウイ(Kiwi)」で締めくくった。ハリーにとってもファンにとっても忘れられない一夜に。
2ndアルバム『ファイン・ライン』
『ファイン・ライン』(国内盤)
配信、国内盤CD、限定アナログ盤で12月13日(金)に世界同時発売!
価格:2,200円(+税)
再生&購入はコチラ:https://lnk.to/HarryStylesNewAlbumFR
(フロントロウ編集部)