大人ニキビができる原因
アメリカの皮膚科医マンジュラ・ジェガソシー医師によると、皮脂の過剰分泌によって発生する「思春期ニキビ」に対し、「大人ニキビ」ができる主な原因は、ストレス、偏った食生活、不規則な生活などによって引き起こされるホルモンバランスの乱れだという。
ホルモンバランスが乱れてしまうと、皮脂が過剰に分泌しやすいと考えられており、マウントサイナイ病院皮膚科のマリーナ・ペレド医師は、「とくに口周りやあごのラインにできるニキビは、それ(ホルモンバランスの乱れ)が要因だと考えられる」と米メディアSELFにコメント。
そんな悩んでいる人も多い「大人ニキビ」を予防するスキンケアのコツを専門医たちが紹介した。
大人ニキビを予防するポイント①洗顔
1つめのポイントは、「クレンジングと洗顔」。皮膚科医のアンジャリ・マフト医師によると、大人は年齢を重ねるほど古い角質が溜まりやすく、それが過剰に分泌された皮脂と混ざりあうと毛穴詰まりを起こし、大人ニキビを引き起こしてしまうという。
大人ニキビを予防するために、アンジャリ医師がオススメしているのが、ピーリング効果のあるAHAやBHAを含む洗顔料を使うこと。毛穴ケアや古い角質を落とすのに有効で、大人ニキビを予防するのにうってつけのアイテムだとアンジャリ医師は言う。
ただし、洗いすぎには注意。皮脂を落とそうとゴシゴシ洗ったり、1日に何度も洗顔をしたりしてしまうと、乾燥の原因になる恐れがあるそう。とくにニキビの状態がひどい場合は、優しい洗いあがりのマイルドなものを選ぶのがオススメ。
大人ニキビを予防するポイント②保湿
2つめのポイントは、「たっぷり保湿すること」。ニューヨークの皮膚科医ミシェル・グリーン医師によると、古い角質を落としたら、たっぷり保湿するのが大人ニキビを作らない鉄則。しかし、すべての保湿剤が大人ニキビに合うとは限らないという。
大人ニキビを作らない保湿剤の選び方のポイントは、ノンコメドジェニック(※)なものを選ぶこと。ミシェル医師によると、こっくりした保湿剤にはオイルを多く含むものもたくさんあり、毛穴詰まりの原因に。大人ニキビの対処や予防をするなら、「ニキビ用のオイルフリーでニキビを起こさないものを選んで」とアドバイスした。
※ノンコメドジェニックとは…肌荒れのもとになりにくいことを確認するノンコメドジェニックテストを済ませている化粧品。すべての人に当てはまるわけではないので注意。
一度なるとひときわ治りにくい大人ニキビ。ひどくなるとニキビ跡になってしまう恐れもあるので、気になったら専門医たちのアドバイスを参考にしてみて。(フロントロウ編集部)