シンガーのカミラ・カベロが、自身のインスタグラムを通じて過去の人種差別的な言動を謝罪した。(フロントロウ編集部)

過去の人種差別発言が発覚

 12月6日に待望のニューアルバム『ロマンス(Romance)』を発売し、私生活では同じくシンガーのショーン・メンデスと交際するなど、仕事もプライベートもまさに順風満帆のカミラ・カベロが、過去の人種差別的な言動をめぐって窮地に立たされている。

 事の発端となったのは、カミラがまだ14、15歳の時にブログサービスのタンブラー(Tumblr)にアップした人種差別的な内容の投稿をまとめたものを、とある人物がツイッターで大量に公開したことにある。

 じつは以前から一部のファンのあいだでこのブログの存在は知られていたが、今回の“告発ツイート”によって、その存在が世界規模で知れ渡ることに。しかも、人種差別的な投稿はひとつやふたつではなく、通称「Nワード」と言われる黒人の人たちへの差別用語を使ったものや、アジア系の人たちの言語をおちょくる内容のものなど、その数が「うっかり」では済まされない量だったことから、カミラのもとに批判が殺到。とくに、カミラには10代のファンが多いことから、怒りよりも落胆や失望の声が多く上がった。

 そんななか、カミラがSNSを通じて謝罪のコメントを発表した。

 以下、カミラのコメント全訳。

 「今よりもっと若い頃の私は、一生後悔するほど恥ずべき言葉を使っていました。その頃の私は教養がなく、無知でした。けれど、(人種差別についての)歴史を知るにつれて、人を傷つける残酷な言葉の“本当の意味”というものを知りました。そのような言葉を使っていた自分をとても恥じています。これまでも、そしてこれからも謝罪し続けます。誰かを傷つけるつもりはありませんでした。自分の言動を心の底から後悔しています。時間を巻き戻すことも、過去の自分の発言を訂正することもできません。物事の分別がつくようになった今、私にできることは、より良い行いをすることだけだと思っています」

画像: 過去の人種差別発言が発覚

 「私は今22歳で、もう大人です。成長する過程で様々なことを学び、歴史とその歴史が伴う痛みを知りました。これらの過ちは私という人間を表現するものではありません。私は愛を信じているし、すべての人たちに平等な世の中を支持しています。憎しみや特定の人たちに対する悪感情を抱いたことは一度たりともありません。恥ずかしながら、私の過去の過ちはすべて私の無関心さと無知によるものでした。今後は自分の立場を利用して、世の中の不公平と不平等についてもっと声を上げていくつもりです。言葉では言い尽くせないほど、過去の自分の言動を深く反省し、恥ずかしいと感じています。改めて、心から謝罪します」

 なかには「私も15歳だけどそれくらいの分別はある」「前から言われてたのに今さら謝っても遅い」といった手厳しい意見もあるもの、大半の人たちは素直に過去の過ちを認め、すぐに謝罪をしたカミラの誠実な姿勢に好意的な反応を示している。

過ちを認め、素直に謝罪する姿勢が高評価

 若手セレブのこういった不祥事が発覚するのはこれが初めてではない。よく“口は災いの元”と言うが、SNSが主流の現代社会では、まさに“SNSは災いの元”。過去に不適切な内容の投稿をSNSにアップしていたことがあとになって発覚し、問題になるケースが多発している。

 じつは、カミラの恋人であるショーンも、シンガーとしてブレイクする前に投稿した人種差別的な内容のツイートが最近になって見つかり、糾弾されたことがある。その際、ショーンもカミラと同様に、すぐさま自分の過ちを認めて謝罪したことで、ファンから理解を得ることができた。

画像: ショーン・メンデス(左)とジャスティン・ビーバー(右)。

ショーン・メンデス(左)とジャスティン・ビーバー(右)。

 またつい最近、シンガーのジャスティン・ビーバーも、「今よりもっと若い時は教養がなくて、無知だった。自分の言葉がどれほどのパワーを持つのかも知らず、相手を深く傷つけるようなことを言っていた」と、過去の自分の言動を自身のインスタグラムで謝罪。ジャスティンの場合は、自分で思い当たる節があったから自発的に謝罪した、というかなりレアなパターンだが、ジャスティンが発信した「人種差別に立ち向かおう(Stand Against Racism)」というポジティブなメッセージに、多くの人たちから賛同する声が上がった。(フロントロウ編集部)

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