アメリカ発の人気ファストフードチェーンであるマクドナルドが、ペルー国内にある全ての店舗を2日にわたり休業する。(フロントロウ編集部)

ペルー国内のマクドナルドが休業するワケ

 通常年中無休で、24時間営業していることで知られる米発大手ファストフードチェーンのマクドナルド。世界中100以上の国と地域に展開する同チェーンが、ペルー国内の全店舗を2日にわたって休業する。

画像1: ペルー国内のマクドナルドが休業するワケ

 ことの発端は15日、勤務中に職員2人が亡くなったこと。ペルーの首都リマの中心地にある店舗で、シフトに入っていた19歳のアレクサンドラと18歳のガブリエルの従業員2人がソーダの機械を掃除していたところ感電。

 まず初めにゆるんでいた機械のケーブルにアレクサンドラが感電し、それに気がついたガブリエルが助けようとしたところ、2人揃って電気ショックに巻き込まれた。その後警察が現場に到着したころには、2人はすでに死亡していた。

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 従業員が亡くなったことを受け、マクドナルドは、追悼のために2日間のペルー国内の全店舗休業を発表した。

ペルーの労働環境が問題に

 ペルーは、現在急激な経済成長を続けているが、労働環境が悪いことが度々問題視されている。今回のマクドナルドでの死亡事故を受け、市内では抗議活動が行なわれており、マクドナルドの店舗には、環境の改善を訴える張り紙が多数貼られている。

画像: ペルーの労働環境が問題に

 今回死亡したアレクサンドラの母親は、地元のテレビ局に対し、自身の娘が、手袋やブーツといった掃除に必要な備品が提供されていなかったことや、一度に12時間のシフトをこなさなければいけないことに対して、苦情を漏らしていたとコメント。

 ペルーの国家労働監督局Sunafilは、国内のマクドナルドの労働環境を調査すると発表している。(フロントロウ編集部)

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