2010年代の映画興行収入ランキングをご紹介！各年のTOP5が懐かしい！

※データは米Box Office Mojoより。1ドル＝110円で換算

2010年代のハリウッド映画の動き

ディズニー傘下の映画の10年に

　2009年にマーベル・エンターテイメントを、2012年にルーカスフィルムを買収したディズニー社が、2010年にはこれらのコンテンツを大々的に放出。

　2010年代前半は、2000年代発の人気シリーズである『ハリー・ポッター』や『トワイライト』シリーズが依然人気を保っていたが、2012年の『アベンジャーズ』の登場と共に、全体の様子は徐々に変化。映画界にスーパーヒーロー映画ブームが到来し、この10年間で最も興行収入が高かったのも、2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』（約3,077億5,806万2,040円）だった。

　また、『スター・ウォーズ』の新シリーズも2015年から10年ぶりにスタート。32年前に公開された『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に続く話として、大いにファンを沸かせた。2019年の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』（約568億8,208万5,260円）で幕を閉じてしまったため、今後の動向が気になるところ。

リメイクが大ブームに

　2010年代の映画界は完全オリジナル作品は伸び悩んだが、相次いで制作されたリメイクやリブート作品が好調に。『ジュマンジ』（約1,058億2,853万60円）や『IT』（約770億4,199万2,280円）など、懐かしの人気作品のリメイク・リブートが大成功を収めた。

　また、ディズニー作品は、アニメはもちろんアニメの実写化も盛り上がりを見せ、2019年の『ライオン・キング』はほぼフルＣＧで制作され、約1,822億3,848万380円の興行収入を記録。

後半はR指定映画が盛り上がりを見せる

　2010年代後半は、R指定つきの映画も盛り上がりを見せた。

　スーパーヒーローらしくない、おちゃらけたヒーローを主人公にした2016年の『デッドプール』（約860億8,733万7,050）や、ジョーカーが誕生するまでの起源を、ホアキン・フェニックスの怪演で描いた2019年の『ジョーカー』（約1,169億2,934万220）などが大ヒット。

　おしくも2019年のトップ5には入っていないが、『ジョーカー』は歴代のR指定映画でナンバー1の興行収入を達成した。

ドウェイン・ジョンソンのキャリアがうなぎのぼり

　2010年代は、俳優のドウェイン・ジョンソンのキャリアが急上昇した10年でもあった。

　2011年に『ワイルド・スピード MEGA MAX』（約688億7,514万4,250円）に出演後,
シリーズレギュラーとなり、2019年は自身の役柄ルーク・ホブスを主人公としたシリーズ初のスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』（約834億8,011万1千円）が公開。

　1995年の映画『ジュマンジ』の続編2本『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』（約1,058億2,853万60円）『ジュマンジ/ネクスト・レベル』（約353億2,074万2,710円）にも主演し、2010年代最後となる米経済紙Forbes誌の男優長者番付で、堂々の1位に輝いた。

　ドウェインは出演する映画がどれも数百億円を超える大ヒット作となっているため、2020年代も彼へのオファーが後を絶たなそう。

年別トップ5！2010年代の興行収入ランキング

2010年

5位　『シュレック フォーエバー』

827億8,609万5,370円（$752,600,867）

4位　『インセプション』

911億1,542万3,520円（$828,322,032）

3位　『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』

1,056億3,116万3,550円（$960,283,305）

2位　『アリス・イン・ワンダーランド』

1,128億138万2,100円（$1,025,467,110）

1位　『トイストーリー3』

1,173億6,666万7,330円（$1,066,969,703）

2011年

5位　『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

764億1,847万1,800円（$694,713,380）

4位　『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』

783億4,264万41,60円（$712,205,856）

3位　『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』

1,150億2,851万8,220円（$1,045,713,802）

2位　『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』

1,236億1,734万8,690円（$1,123,794,079）

1位　『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』

1,475億6,623万4,090円（$1,341,511,219）

2012年

5位　『アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険』

964億9,692万6,020円（$877,244,782）

4位　『ホビット 思いがけない冒険』

1,118億7,039万2,480円（$1,017,003,568）

3位　『ダークナイト ライジング』

1,189億1,454万1,570円（$1,081,041,287）

2位　『007 スカイフォール』

1,219億4,171万1,430円（$1,108,561,013）

1位　『アベンジャーズ』

1,670億6,942万8,680円（$1,518,812,988）

2013年

5位　『ハンガー・ゲーム2』

951億5,129万2,060円（$865,011,746）

4位　『ホビット 竜に奪われた王国』

1,054億2,035万4,050円（$958,366,855）

3位　『怪盗グルーのミニオン危機一発』

1,067億8,426万550円（$970,766,005）

2位　『アイアンマン3』

1,336億2,923万7,720円（$1,214,811,252）

1位　『アナと雪の女王』

1,401億6,409万990円（$1,274,219,009）

2014年

5位　『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』

830億8,923万8,210円（$755,356,711）

4位　『マレフィセント』

834億2,514万1,580円（$758,410,378）

3位　『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

850億542万6千円（$772,776,600）

2位　『ホビット 決戦のゆくえ』

1,051億6,217万6,680円（$956,019,788）

1位　『トランスフォーマー/ロストエイジ』

1,214億4,594万7,920円（$1,104,054,072）

2015年

5位　『ミニオンズ』

1,275億3,382万3,670円（$1,159,398,397）

4位　『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

1,543億864万5,480円（$1,402,805,868）

3位　『ワイルド・スピード SKY MISSION』

1,666億5,524万3,810円（$1,515,047,671）

2位　『ジュラシック・ワールド』

1,837億4,407万70円（$1,670,400,637）

1位　『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』

2,275億459万8,640円（$2,068,223,624）

2016年

5位　『ジャングル・ブック』

1,063億2,056万6千円（$966,550,600）

4位　『ズートピア』

1,126億1,626万1,450円（$1,023,784,195）

3位　『ファインディング・ドリー』

1,131億4,279万7,790円（$1,028,570,889）

2位　『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

1,161億6,630万30円（$1,056,057,273）

1位　『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』

1,268億6,259万2,230円（$1,153,296,293）

2017年

5位　『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

1,058億2,853万60円（$962,077,546）

4位　『怪盗グルーのミニオン大脱走』

1,138億2,793万4,990円（$1,034,799,409）

3位　『ワイルド・スピード ICE BREAK』

1,359億6,056万2,980円（$1,236,005,118）

2位　『美女と野獣』

1,389億8,732万3,860円（$1,263,521,126）

1位　『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

1,465億7,938万7,790円（$1,332,539,889）

2018年

5位　『アクアマン』

1,262億9,779万8,770円（$1,148,161,807）

4位　『インクレディブル・ファミリー』

1,367億858万9,490円（$1,242,805,359）

3位　『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

1,439億3,147万3,840円（$1,308,467,944）

2位　『ブラックパンサー』

1,481億6,044万7,710円（$1,346,913,161）

1位　『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

2,253億1,957万2,940円（$2,048,359,754）

2019年

5位　『アナと雪の女王2』

1,231億661万7,480円（$1,119,151,068）

4位　『キャプテン・マーベル』

1,241億1,022万7,340円（$1,128,274,794）

3位　『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

1,245億1,207万9,560円（$1,131,927,996）

2位　『ライオン・キング』

1,822億3,848万380円（$1,656,713,458）

1位　『アベンジャーズ/エンドゲーム』

3,077億5,806万2,040円（$2,797,800,564）

　2010年代に流行した映画の中に、あなたが好きな映画はあった？2020年からも注目の作品が盛りだくさん。ぜひ、これからも映画ライフを楽しんでいこう。（フロントロウ編集部）