被害広がる豪森林火災
2019年9月から、記録的な猛暑と乾燥によって発火しやすい状況が続き、森林火災が広がっているオーストラリア。豪各地で広がる森林火災は、2020年の年明けには500万ヘクタールが焼失し、被害がさらに深刻化。1,500件以上の家屋が破壊され、24名の死者を出したほか、大気汚染も深刻化している。
また、この火災で8,000頭もの野生のコアラをはじめ、5億匹以上の野生動物が犠牲になったと言われており、生態系にも大きな影響をもたらしている。
オーストラリアにおける過去最大規模の森林火災を受けて、ニコール・キッドマンやラッセル・クロウ、マーゴット・ロビーらオーストラリア出身のセレブを筆頭に、ハリウッドセレブも豪森林火災に対する募金などを呼びかけ支援の輪が広がっているなか、過去最大規模の被害を物語る写真が収められた。
飛行機の窓がオレンジ一色
その写真は、メルボルンからキャンベラに向かう国内線の飛行機の中から撮られた写真。飛行機の窓から見えるのは、炎の色を反映させた煙。
火災で発生した煙の嵐が押し寄せ、窓の景色がオレンジ一色になると、その直後にはおそらく灰の影響であたりは真っ黒になったという。
また、別の写真にはキャンベラの空港が暖色に濁った大気で包まれている様子や、まるで火山が噴火したように森林から黒煙があがる様子も写し出されている。
Currently on plane from Canberra to Melbourne. The country looks like ten or fifteen volcanoes have gone off #AustraliaFires pic.twitter.com/UussdkhMbr
— Merrin Macleod (@merxplat) January 4, 2020
深刻化する豪森林火災についてスコット・モリソン豪首相は、現地時間の5日に、森林火災が今後数ヵ月も続く見込みがあると警告。なお、モリソン首相は、年末年始に休暇でハワイに滞在していたことなどが対応の遅れにつながったとして、国民から大きな批判を受けている。
森林火災への寄付を検討している方は、オーストラリア赤十字の公式HPから募金することができる。
(フロントロウ編集部)