『ドクター・ストレンジ』監督が辞任
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』で大活躍した、ドクター・ストレンジによる単独映画『ドクター・ストレンジ』の続編に不穏な空気が漂っている。
前作からメガホンを取っているスコット・デリクソン監督が、続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』の監督を辞任した。
「私は“クリエイティブ・ディファレンス”のため、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』から退くことでマーベルと合意しました。私たちのコラボレーションに感謝していますし、今後はエグゼクティブ・プロデューサーとして残留します」
Marvel and I have mutually agreed to part ways on Doctor Strange: In the Multiverse of Madness due to creative differences. I am thankful for our collaboration and will remain on as EP.
— N O S ⋊ Ɔ I ᴚ ᴚ Ǝ ᗡ ⊥ ⊥ O Ɔ S (@scottderrickson) January 10, 2020
制作段階での意見の相違や対人関係の問題などを意味する「クリエイティブ・ディファレンス(Creative Differences)」を理由に、監督を辞退することを明かしたデリクソン監督は、今後はエグゼクティブ・プロデューサーとして映画に携わっていくという。
マーベル側も、「マーベル・スタジオとスコット・デリクソンは、クリエイティブ・ディファレンスのため、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』において友好的に決別しました」「これからもMCUに貢献してくれるスコットに感謝します」と米Varietyに声明を発表し、両者に確執がないことを主張した。
デリクソン監督は以前、続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』は、“MCU史上初のホラー映画”になると語っていたが、監督を退いた今、こうした構想が変わってしまうのか今後の動向が注目される。
同作のキャストについては、ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが続投するほか、ストレンジの相棒ウォンを演じたベネディクト・ウォンも続投。また、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ウィッチ役エリザベス・オルセンが登場することでも大きな話題になっている。
現在、デリクソン監督に代わる監督探しが水面下で行なわれているが、撮影は予定通り2020年5月頃から、遅れることなく始まるという。
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』は2021年5月7日に全米公開する予定。(フロントロウ編集部)