グーグルマップで故人に遭遇
世界中の街中だけでなく、名所や絶景を360度の角度からパノラマ写真で見ることができるグーグルマップのストリートビュー機能。
これらの画像は、カメラを搭載した専用車両などによって撮影が行われているが、偶然その場に居合わせた一般市民が映り込んでいることがあるため、「もしかして、自分や知り合いが映り込んでいるかも?」と思ったことがある人も多いのではないだろうか。
米カリフォルニア州に暮らすある女性は、2017年に亡くなった父が、その約5年ほど前に言っていたこんなひと言を覚えていた。
それは、グーグルの撮影車両が通った際、ちょうど自宅の前で洗車をしていたという父による「カメラに向かって手を振っておいたから、あとでチェックしてみて!」という陽気な言葉。
父の死後、ふと、その言葉を思い出した女性は、実家の住所をグーグルマップで検索し、ストリートビューを確認。すると…確かに父の姿が!
この女性は、「初めて(ストリートビューで)父を見つけたとき、思わず泣いてしまいました」と米Buzz Feed に語った。
最期を看取れなかった祖父に再会
これをきっかけに、自分も故人をグーグルマップで探してみようと思い立った人たちが、次から次へとチャレンジ。
そんななか、ある女性が、「私のおじいちゃんは数年前に亡くなりました。私たちはおじいちゃんにサヨナラを言う事ができませんでした。でも、昨日、グーグルマップでおじいちゃんが暮らしていた農場の中を探してみたところ、道の終わりに、おじいちゃんが座っていました」と、ストリートビューで検索した際の動画をツイッターで公開した。
まるで、映画のワンシーンでも見ているかのようにドキドキ、そして感動させられるこの動画には、短い映像ながら、40万件以上の「いいね」が集まっている。
もちろん、故人がストリートビューに写り込んでいる可能性は極めて低く、もしも発見できたとしたら、奇跡のような出来事。それでも、この女性のように、ほんのひと握りの希望にかけてみようと、今は亡き愛する人をストリートビュー上で捜索する人が続出している。(フロントロウ編集部)