一筋縄ではいかない過去を持つホアキン
映画『ジョーカー』で放送映画批評家協会賞の主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが、珍しく母への感謝をスピーチで語った。
「僕は、母に感謝しなければいけないんです」
ホアキンは一言そう言うと、少しの間だまり、そして少し照れたようにこう話した。
「母さん、あなたはいつも僕の1番のインスピレーション源です。僕が自分自身を哀れに思い道に迷っていた時にも、あなたは僕を見捨てることはしなかった。そしていつでも僕を信じてくれた。あなたのサポートに深く感謝しています」
ホアキンは1つの場所に定住しないヒッピーである両親の元に生まれ、幼少期にカルト団体「神の子供たち(現ファミリー・インターナショナル)」に家族全員で入団していたり、19歳の時に兄リヴァー・フェニックスを目の前で亡くしたりと、多くの衝撃的な経験をしてきた。
そのなかでホアキンが壁にぶち当たった時に支え続けてくれた母親に、感謝の気持ちを改めて伝えた。
ホアキン、『ジョーカー』を通して家族愛を語る
その演技力に定評があるかたわら、本人は各映画賞に批判的なコメントをたびたび残すなど、我が道を行く人物として知られているホアキン。
そんなホアキンだけれど、『ジョーカー』では「1人の男性」としてのジョーカーを演じたことで、自分の家族のことを思い出すこともあったと明かしている。
すでに多くの賞にノミネートされ、そのうちの多くで受賞をしているホアキンは、トロント国際映画祭で特別賞のTribute Actor Awardを受賞した際には、兄リヴァーとの思い出を明かし、さらには姉妹たちへの家族愛を見せていた。(フロントロウ編集部)